数年前、市の委員を解かれてから成人式への招待はないが、それまでは参加していた。そこではいつものことだが、仲間との話や携帯に熱中するあまり式辞などを聞かない子達が多く、皆に祝福され感謝の意を表す態度があまり見られなかったという印象がある。今はどうなっているのだろう。
50数年前、郷里での成人式には汽車賃が惜しいと思う貧乏学生ゆえ出席しなかった。大学の寮で帰省しない仲間と酒を酌み交わし自分たちで祝い、夜は今はない神田青果市場の夜間パトロールのアルバイトをしていたのを覚えている。睡魔に襲われながら朝まで頑張ると結構いいお金になったのである。
今の子達は恵まれている式の間ぐらい厳粛な心で受け止めてもらいたいと思うのであるが、今夕のニュースを見るとあまり芳しくない。残念である。
上野から郷里の駅まで汽車賃は片道290円、5時間ほど掛った。