子供のころは、大人たちの言葉を時には神秘的に受け止めていたものである。例えば地震があると「明け6つだから風になるなとか天候がくずれるな」などということをよく言っていた。どうしてそうなのか畏怖の念で聞いていたのを覚えている。今考えると非科学的なことだが、民間信仰というか伝承として田舎では話されていた。
ところで「小寒の氷大寒で溶かす」こんな言葉も父はよく使っていた。子供心にそれについては不思議なことを言うなと思ったものである。
明日は二十四節気の1つ大寒である。しかし予報では4月頃の陽気になるという。暦は必ずしも気象と一致しない。父はそんな事から体験上話していたのだろう。それも頷けさせるようなこのところの陽気である。