こぼれ種で庭のあちこちにやたらと殖えたニラ、今は盛りと咲いている。池の端に一本延びて咲いているのをアップしてみた。
この花を見ると、桑畑の畦道沿いにニラを栽培していた田舎の光景をいつものことながら想い出すのである。ニラの花咲く畦道を、カボチャやさつまいもを蒸かして稲刈りしている父母たちに届ける自分の姿を、、、。
なつかしき故の頬杖ニラの花 高野素十
一本の花でも、そのひとのあゆみを回想させる力がある。時に遠い昔を想い起こさせ郷愁を誘うのである。頬杖ついて暫し眺めて子供の頃の世界に浸って見ることとするか。元気だった父母たちと、、、、。