「上野大仏」と仏塔「パゴダ」を参る！！

台東区上野、明治5年創業の西洋料理の草分け「上野精養軒」隣接する上野恩賜公園内「大仏山」という丘の上に像高約６mの釈迦如来坐像「上野大仏」は造立されている。寛永8年(1631)に初建された上野大仏は度々罹災(正保４年=1647地震)したが、その都度再建復興されてきた。関東大震災では首が落ち、第二次大戦時には軍の金属供出令で胴体は徴用され「お顔」のみが残され、現在では寛永寺に保管されていた顔面部のみが「レリーフ」(昭和47年=1972)として保存された。大仏殿の跡地には仏塔の「パゴダ」様式の祈願塔と志納所が建立(併設)され、旧薬師堂本尊の「薬師三尊像」が祀られている。度重なる災難にも耐えた大仏、「これ以上落ちない」ということで「合格祈願」に訪れる人が絶えず次第に「合格大仏」と呼ばれる謂れを持っている。(2203)