相模太夫の旅録=Tabi Log

☆ 旅は一枚の写真から始まる!!
☆ 旅先での四季彩々一期一会の被写体を瞬撮!!

私娼「飯盛女」の墓がある「鳳谷山永勝寺」

2024-10-26 07:30:17 | 寺院
藤沢市本町に当初鎌倉に開山したが「真海」が慶長年間(1596~1615)に現在地に移転、中興した浄土宗寺院「鳳谷山永勝寺」は鎮座している。創建は元禄4年(1691)、本尊は阿弥陀如来である。旧東海道のJAさがみ藤沢支店の脇道を入って行くと「薬医門」が構えられている。門を抜けると緑豊かな境内の右に「鐘楼」、正面に入り母屋造りの「本堂」、その横には「太子堂」がある。今、境内地面いっぱいに落ちた銀杏の実が独特の匂い放っている。境内左側一角に江戸時代の飯盛旅籠「小松屋」に抱えられていた「飯盛女」の39基(50cmほど)の墓域(15㎡)がある。この女性たちの殆どが小松屋初代源蔵の出身地である伊豆国小松村の出であり、貧しい農村などから身売りされてきた女たちである。江戸時代、日本の宿場に存在した私娼、女郎で旅籠にいた非公式の遊女同然で働いていたようである。墓域には彼女たちの切なさ、悲哀が満ち満ちている感じが漂っている。(2410)
 
 
 
 
 
 
 

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