宇治市宇治山田、宇治公園から宇治川東岸の朝霧橋の東詰に「宇治神社」はある。応神天皇の離宮跡、皇子の菟道稚郎子命の宮居の跡であり、宇治の産土神であったが対岸に平等院が建立されその鎮守となる。創建年代など起源は不詳(1700年頃=仁徳天皇)だが、近くに宇治上神社があり明治維新前は両方合わせ「離宮八幡宮」と呼ばれていた。御祭神は応神天皇の皇子「莬道稚郎子」。紅い朝霧橋を渡ったところに建つ「大鳥居」を潜ると「拝殿」、「中門」の奥に鎌倉時代の三間社流れ造り桧皮葺き国の重文財の「本殿」がある。境内社も数多く祀られている。情緒溢れる宇治川の東側、観光名所の朝霧橋の前、豊かな木々に囲まれた宇治神社、自然の中にゆったりとたたずむ境内は、趣きと悠久の歴史が感じられる神域であった。(1704)
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