千葉県長生郡長南町佐坪にこの地の守護神として崇拝されてきた「熊野神社」はある。ここの熊野神社は「くまのじんじゃ」ではなく「ゆやじんじゃ」という。祭神は素戔嗚尊。長南二郎滋殖が承平2年(932)創建。15世紀に庁南城を築いた武田信長が改築して長南の鎮守とした。古伝によると熊野神社は永禄年間(1558~69)の勧請、旧社格郷社熊野神社(芝原)の勧請社と伝えられている。鳥居を抜けると「弘法大師」が全国行脚の途中にこの地に立ち寄り水がなくて苦労している農民を見て法力により水を出したといわれる「熊野の清水」の上に鎮座している。小さな社殿であるが大多喜城主「本多忠勝」が寄進した神輿、弘法大師も立ち寄ったという由緒ある神社である。またすぐ左隣には真言宗寺院の「仏龍山龍動寺」(大聖院)がある。創建は不詳だが寺歴は古い。本堂左には浄財で建立されたという「南無観音像」があり、さらにこの奥に弘法大師像がある。(1904)
龍動寺
龍動寺
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