町田市根岸に真言宗泉涌寺派「厄除け不動尊法輪寺」は鎮座している。当寺の歴史は昭和8年(1934)、当時代議士に就任中の鷲沢与四二氏土地開発の為に「目黒不動尊」と呼ばれる目黒区滝泉寺の貫主「青木道光僧正」の好意によりその立前不動尊(徳川中期時代作)を安置し、天台宗に属し壽宝都不動教会を設立して布教に尽くすも、大東亜戦たけなわとなり滝泉寺も戦災の厄に羅りため自然と布教も休止状態に陥り鷲沢氏並特信社のみの参拝となる。戦後は鷲沢氏の維持により、昭和31年(1956)に真言宗泉涌寺派「熱海不動尊」真言寺住職「伊奈衆道」大僧正に一任され寺門の興隆をはかり修復された。平成18年(2006)伊奈霊法大僧正入滅。同年所在地を現在の町田市に移転、伊奈瑠璃僧正により現在に受け継がれる。町田市の山根橋北信号交差点の角地に鎮座、寺院らしからぬ建物の前に「厄除け不動尊」の寺号標が建てられている。当寺で行っている「護摩祈祷」は護摩壇中央にある炉の中に供物や護摩木を入れ智慧の火で煩悩を焼きつくし、密教修法を通して皆様の願いをお不動さまにお伝えし、所願が成就する事を祈るとある。令和5年度の「不動尊正月大祭」は1/1と1/2の2回に分けて開催された。(2212)
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