座間市座間に座間の古刹である浄土宗寺院「来迎山宗仲寺」は鎮座している。平安期には当寺の前身「良真院」として鎌倉期に修業場が置かれた跡地といわれている。当寺は高遠藩初代・内藤修理亮清成が実父の「武田宗仲」の菩提を弔う為、慶長8年(1603)に創建。本尊は阿弥陀如来。徳川家康公が鷹狩りの際、当寺に立ち寄ったとされ、元和3年(1617年)家康公の霊柩が久能山から日光へ遷御される際に一行がこの場所にて休息をとったとの伝えられる。慶安2年(1649)寺領7石4斗の拝領、下馬札を賜っており、山門右手に家は康公お手植えの「大樹イチョウ」がある。また境内には造型美術家の三橋國民氏が手掛けた「月影の泉」が完成。泉は10坪ほどの広さで池の中央に三橋氏が2003年作の「大燈籠」が屹立し、夜には燈籠の灯りが池に映し出され「幽玄な世界」が広がる。「山門」を抜けるとその月影の泉があり、その左手奥に入り母屋づくりの「本堂」、本堂左手に「鐘楼」、「水子観音堂」、「清浄殿」がある。(2208)
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