座間栗原中央、座間総合高校の北側に庚申信仰、庚申塔を神体とした「北向庚申神社」はある。祭神は猿田彦命、青面金剛、帝釈天である。境内の由緒板によるとこの神社のご神体は明和8年(1771)に神栗原地区の人々が住民と通行者の安全を願い村はずれの北向き(鬼門)の辻に建立した厄払いの庚申塔である。初代の「庚申塔」は亀裂が生じ慶応4年(1868)に新しく庚申塔を建立し二基の庚申塔が北向きに並んで建てられた。北は人々に災いをもたらす方角といわれここに建てられた庚申塔は災いを防ぐ守り神として信仰を集め多くの安全祈願の絵馬が奉納された。この頃から近隣の町や村にも評判が伝わり昭和時代に入ると多くの参拝者が訪れるようになり大変賑わうようになった。昭和10年(1935)、地域の人々と信者の願いが叶い二基の庚申塔をご神体とした「社殿」が造られた神社である。(2009)
相模原市南区大野台から相模台にかけて総延長5㎞に亘って「相模原の道・橋・花ーさがみはら百選―」の一つ「さがみの仲よし小道」がある。かつての「畑かん水路」を活用した緑道が現在の「仲良し小道」である。平成16年3月現在3.6kmが緑道として整備され今や地域住民のコミュニティーラインとなっている。彼岸花で彩られ始めた緑道で「キアゲハ」と遭遇、一蝶一会というラッキーさである。早速フォーカス。名の通りやや黄色っぽく、前翅の付け根が黒くなっている。日本には約240種類のチョウが平地~山地の明るい草原や湿地、樹林脇の草地に生息、公園や庭で観察できるチョウは平均で20種類程度。このチョウの幼虫はセリのほかニンジン、パセリ、ミツバなど野菜の葉も食べるので害虫扱されている。(2009)
厚木市依知と金田には日蓮に纏わる星下がり伝説があることで知られる「星梅山妙傳寺」、「宝塔山蓮生寺」、「明星山妙純寺」の三つのお寺がある。依知「星下がり伝説」とは龍の口の難を逃れ、相州依智で佐渡行きを待っていた時、月に向かって祈祷すると星が落ちて庭の梅の枝にかかったというもの。鎌倉時代依知郷を領していた本間六郎左衛門重蓮の屋敷跡に建てられた最大の寺院が「星梅山妙傳寺」(星降院)である。旧本山は中山法華経寺で創建は弘安元年(1278)。本尊は一塔両尊四士である。日蓮聖人が鎌倉片瀬龍ノ口法難後、佐渡へ流罪される途中、当寺に滞在したといわれている。長い参道を進むと両脇間に「毘沙門天」と「持国天」を安置している「山門=二天門」(延享3年=1746建立)が構えられている。「二天門」を抜けた境内の正面に重厚感ある「星降殿」(本堂)と右側にされ「釈迦如来立像」が安置されている入母屋作りの「釈迦堂=独尊堂」(17世紀後半建立)がある。緑の木々包まれた寺域は静寂そのものであった。(2009)
座間市栗原に「座間の水源地」、「座間八景」の一つにも選ばれ自然環境が保全され市民のオアシス的存在となっている「芹沢公園」はある。面積は約16haと座間市立公園では最も大きい公園で園内には広場や小川や樹林、遊具コーナー、ファミリーコート、わんぱく遊び場、ローラー滑り台、ジョギングコースがあり「桜」、「アジサイ」、「ハナショウブ」と四季折々の花で彩られる。今、「ふれあい広場」北側駐車場付近の左側の小丘に「秋の桜」といわれる赤、ピンク、白色の「コスモス」数千本が咲き乱れ終焉間近の「美の競演」を披露中である。(2009)
今、公園や道路わきの花壇を彩っているのが葉を観賞する草花で花色も多く花に負けない「コリウス」(coleus) が鮮やかに咲いている。この草花はシソ科のコリウス属である。和名は「キンランジソ」(金襴紫蘇)と呼ばれている。その他の名前としては「ニシキジソ」(錦紫蘇)。コリウスはアジア、アフリカ、オーストラリアを中心に200種以上が分布するシソ科のプレクトランサス属の多年草(または一年草)である。コリウスの多くは「キンランジソ」の和名を持つプレクトランサス・スクテラリオイデス種を元に交配、改良され世界で広く栽培されている植物(園芸品種)で、熱帯地域では帰化植物として定着している場所もある。コリウスの主な観賞期は6月頃から10月いっぱいで、そのカラフルな葉色が美しいリーフプランツ。葉色のバリエーションは非常に豊富で赤、ピンク、黄色、複色など鮮やかな色が揃っている。(2009)