働くことが嫌でナースのひもとして生きている主人公百輔の悩み、惑い、日常生活を描いた小説。
多数の女に貢がせている同業者の友人ルイへの友情、憧憬、軽蔑、怒りを通じ、自分の位置づけに戸惑う様子が読みどころでしょうか。
初出から一本の小説のわりには、章ごとにぶった切れてたり、終盤の展開もちょっと唐突な感じで、今ひとつ流れの悪さを感じます。コメディ、エンタメとして読むには爽快感とかわくわく感があまりなく、純文学として読むには深さが感じられず、ちょっと中途半端な読後感です。
黒澤珠々 角川書店 2007年8月31日発行
多数の女に貢がせている同業者の友人ルイへの友情、憧憬、軽蔑、怒りを通じ、自分の位置づけに戸惑う様子が読みどころでしょうか。
初出から一本の小説のわりには、章ごとにぶった切れてたり、終盤の展開もちょっと唐突な感じで、今ひとつ流れの悪さを感じます。コメディ、エンタメとして読むには爽快感とかわくわく感があまりなく、純文学として読むには深さが感じられず、ちょっと中途半端な読後感です。
黒澤珠々 角川書店 2007年8月31日発行