オリンピック2連覇のかかった日本マラソン界の星蓮見夏希が代表選考最終レースの名古屋国際を前に疲労骨折し、困り果てたコーチ村上が飲んだくれていたところに、パラレルワールドを行き来できる装置を発明したというマッド・サイエンティスト井尻博士が現れ、パラレルワールドからマラソン選手にならなかった蓮見夏子を連れてきて4ヵ月で鍛え上げて名古屋国際女子マラソンを走らせるという、パラレルワールドファンタジー+スポーツ根性もの。
前半は、いかにものマッドサイエンティストに、パラレルワールドトラベラーが117クーペ(いすず)と、バック・トゥ・ザ・フューチャーをさらにパロディ化したと思われる、荒唐無稽というか、それを指摘するのもバカバカしい話が続きます。その後は、ひたすらスポーツ根性物。それも全くこれまで訓練したことのない素人が天才的素質を見出されて短期間の集中訓練でめきめき頭角を現していくという、ありがちなスポーツ根性夢物語の展開です。
前半はほとんどジョークの展開ですが、後半はジョークが入る余裕がほとんどありません。どうせ荒唐無稽なんだから後半ももっとジョークを入れた方が楽しめると思いますが。
バカバカしいけど楽しめりゃいいじゃないのと思えれば、まぁありかなという作品です。
里見蘭 新潮社 2008年11月20日発行
前半は、いかにものマッドサイエンティストに、パラレルワールドトラベラーが117クーペ(いすず)と、バック・トゥ・ザ・フューチャーをさらにパロディ化したと思われる、荒唐無稽というか、それを指摘するのもバカバカしい話が続きます。その後は、ひたすらスポーツ根性物。それも全くこれまで訓練したことのない素人が天才的素質を見出されて短期間の集中訓練でめきめき頭角を現していくという、ありがちなスポーツ根性夢物語の展開です。
前半はほとんどジョークの展開ですが、後半はジョークが入る余裕がほとんどありません。どうせ荒唐無稽なんだから後半ももっとジョークを入れた方が楽しめると思いますが。
バカバカしいけど楽しめりゃいいじゃないのと思えれば、まぁありかなという作品です。
里見蘭 新潮社 2008年11月20日発行