3代続いた警察一家に生まれ、刑事となったが過去の事情で交通課勤務となっているいちご大福に欲情する/いちご大福にしか欲情しない倒錯性癖を持つ警察官杉元新一が、幼馴染の刑事三國健次郎に頼まれて通り魔事件の捜査の手伝いをするうちに、被害の第一発見者のさすらいの/ホームレスフードジャーナリスト松樹いたるの好奇心と知識・人脈に絡めとられながら、事件の真相解明に突き進むミステリー仕立ての恋愛小説。
主人公は、パソコンが得意という設定ながら、ミステリーではおなじみのハッカーではなく、パソコンのスキルはふつうレベル(パソコンが普及してから生まれてきた今どきの若者は、むしろスマホの普及でふつうのパソコンは使えない人が増えているようなので、今どきの若者のレベルからは「パソコンが得意」なのかもしれませんが)。なぜか幼馴染の健次郎にまで異様に丁寧な言葉遣い、いちご大福に欲情することもあわせ、読んでいて今ひとつ主人公の視点に入りにくい(後半でそういうふうになった事情も説明されてはいるのですが)。
ミステリーとしては、ちょっと飛んで外れた挙句に最後は予想されたところに帰り、中盤でそういう外し方をせずにうまく回り込んで最後は別のところへ持って行ってもらう方がいいんだけどなぁと感じました。好みの問題かとは思いますが。
基本は、ちょっと外れた2人の恋愛ライトノベルと位置付けて読むべき作品だと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare1.gif)
松田未完 SKYHIGH文庫 2016年10月25日発行
主人公は、パソコンが得意という設定ながら、ミステリーではおなじみのハッカーではなく、パソコンのスキルはふつうレベル(パソコンが普及してから生まれてきた今どきの若者は、むしろスマホの普及でふつうのパソコンは使えない人が増えているようなので、今どきの若者のレベルからは「パソコンが得意」なのかもしれませんが)。なぜか幼馴染の健次郎にまで異様に丁寧な言葉遣い、いちご大福に欲情することもあわせ、読んでいて今ひとつ主人公の視点に入りにくい(後半でそういうふうになった事情も説明されてはいるのですが)。
ミステリーとしては、ちょっと飛んで外れた挙句に最後は予想されたところに帰り、中盤でそういう外し方をせずにうまく回り込んで最後は別のところへ持って行ってもらう方がいいんだけどなぁと感じました。好みの問題かとは思いますが。
基本は、ちょっと外れた2人の恋愛ライトノベルと位置付けて読むべき作品だと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare1.gif)
松田未完 SKYHIGH文庫 2016年10月25日発行