アテネオリンピック、北京オリンピックで水泳の100m、200mの金メダリスト、北京のインタビューでの「コトバにできない」(≒何にも言えねえ)が流行語大賞という、北島康介がモデルとしか考えられない「本作品はフィクションです」「人物の設定等は作者によるものであることを申し添える」(末尾)お調子者のビッグマウス「西山大輔」が、ロンドンオリンピックの予選落ち後「全日本水泳協会」の引退勧告を蹴って切り捨てられ、世界選手権の日本代表選抜でも敗れ、リオデジャネイロオリンピックに出場するために、新たな種目となる「混合メドレー」に水泳界のはぐれ者を集めて全日本代表チームに挑むというスポーツエンタメ小説。
はぐれ者チームでエリートチームに挑むというエンタメの王道(よくある設定とも)、練習には勤勉(でないと金メダルなんて無理)だがわがままでお調子者でハチャメチャな主人公のキャラ設定、話をつなげる/広げるために新たなキャラを開拓しつつもほぼ最初に予想された選手選考、こういうテーマならまぁこうなるだろうという予想できるストーリー展開、なんですが、それだからこそ安心して読めるというところが、この作品のよさなのかなと、思います。
やたらとスポーツ根性ものの話が出てきて、「あしたのジョー」が意識されている、もしやと思って、著者の年齢を見ると、私と1つ違いの同年代。やっぱりそうだったのね。
五十嵐貴久 双葉社 2016年5月22日発行
はぐれ者チームでエリートチームに挑むというエンタメの王道(よくある設定とも)、練習には勤勉(でないと金メダルなんて無理)だがわがままでお調子者でハチャメチャな主人公のキャラ設定、話をつなげる/広げるために新たなキャラを開拓しつつもほぼ最初に予想された選手選考、こういうテーマならまぁこうなるだろうという予想できるストーリー展開、なんですが、それだからこそ安心して読めるというところが、この作品のよさなのかなと、思います。
やたらとスポーツ根性ものの話が出てきて、「あしたのジョー」が意識されている、もしやと思って、著者の年齢を見ると、私と1つ違いの同年代。やっぱりそうだったのね。
五十嵐貴久 双葉社 2016年5月22日発行