伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。今年も目標達成!

人体と病気まるわかり大全

2023-08-28 23:42:19 | 自然科学・工学系
 人間の体の仕組みについて、消化器、呼吸器、循環器、腎臓、代謝・内分泌、免疫・アレルギー、感覚器、運動器、脳・神経に分けて、解説した本。
 説明がわかりやすく、コラムは興味深いことがらを少し踏み込んで書いていたりして、読みやすく勉強になった気がします。
 パルオキシメーターが指先にクリップで付けるだけで血中酸素飽和度を測定できるのは血液の色を測定して酸素と結合したヘモグロビン(赤い)と酸素と結合していないヘモグロビン(黒っぽい)の割合をみている(100ページ)とか、血圧計は腕に収縮期血圧以上の圧力をかけていったん動脈をぺちゃんこにして血液が流れないようにして徐々に圧力を下げて血液が流れ出す圧力(収縮期血圧を判定)とその血流が乱流状態(聴診器を当てると雑音がある)を脱した圧力(拡張期血圧を判定)を測定している(136ページ)など、以前からの疑問が解けました。水の中で目が痛くなるのも、鼻に水が入るとツンとするのも、体液との塩分濃度の違いが原因(179ページ)、星をよく見ようとすると却って見えなくなるのは網膜の中央部には明るいところで色を判別する錐体細胞が、周辺部には暗いところで光の強さを判別する桿体細胞が分布しているところ、凝視しようとすると桿体細胞がない網膜の中心部に像が結ばれるので光を感知しようとする能力が下がるため(235ページ)なども、「目からうろこ」の思いです。


福冨崇浩 主婦と生活社 2023年6月26日発行


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