伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

AIを超えたひらめきを生む問題解決1枚思考

2024-01-05 22:46:42 | 実用書・ビジネス書
 問題解決のための思考方法として、5つのステップからなる「問題解決1枚シート」への手書き書き込みをして思考を整理することを勧める本。
 1枚紙への書き込みを推奨し、著者の作成した「問題解決1枚シート」(商標登録済みとのことです)を利用することを勧めていますが、最大のポイントは真の問題が何かをよく考えること、ゴールを意識することにあると思います。真の問題は何かの検討では、漏れなくダブりなく検討することが重要として、市場・顧客、競合(他社)、自社(の能力等)の3要素や、製品、価格、流通(販売チャネル)、販売促進の4要素や、自己の競争優位性の分析(価値、希少性、組織の3要素)などを行うことの重要性が説かれています。それはこのシートを使うかよりも、一種のブレーンストーミングの重要性や分析方法の問題で、そちらの解説に関心を持ちます。1枚に書かせることで一覧性を意識し、またポイントを忘れないという意味はあると思いますが。
 分析方法で漏れなくダブりなくということが繰り返されているのですが、そこはなかなか難しいことで、著者の出す例でも「たとえば『人材育成がうまくいっていない』という問題があったとき『意欲の問題』と『技術の問題』という2軸で捉えれば、漏れ・ダブりなく問題を深掘りできます」(101~102ページ)というのですが、それがロジカルな帰結なのか、私にはうまく理解できません。方向性、努力目標としては、理解できるのですが。


大嶋祥誉 三笠書房 2023年11月10日発行

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