伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

知ってるつもりで実は知らない?パソコン・ネットの秘密

2023-11-06 22:21:10 | 実用書・ビジネス書
 パソコンと周辺機器、ネットと電子技術に関するトリビア的な解説をする本。
 第1章は「今さら聞けないパソコン周りの秘密」と題しているのですが、そこで書かれているのがディスプレイのスペック表の指標とかマザーボードの構成と規格・スペックとかで、いや私は全然恥ずかしがらずに堂々と聞いちゃうレベルのことばかりです。家庭で使用しているWi-Fiを測定解析することで外から室内の配置やドアの開閉状態、室内にいる人の人数・位置・姿勢・体温・呼吸状態などを判定できてしまうとか、怖すぎる。
 第2章ではUSBメモリの寿命とか、SSDの不安定さ、激安SDカードの製品不良など、データ保存には気をつけたい身には不安な話も書かれています。これまではそういうことでのデータ喪失は経験していないのですが、現実に世間ではそういうこともわりとあるのですね。
 第2章の始めには、ネジの規格の乱立の話から、DIYのリスクに話が及び、その難しさを楽しめないのであれば素人作業はせずにプロに任せるべきとした上で、「ただ、プロの質が下がっているのも問題の1つです。これは、過度な低価格要求やDIYの増加によって業務経験の頻度が下がっていることも影響の一つと言えます」(64ページ)と書かれています。弁護士業界も弁護士を増やした挙げ句に本人訴訟が増えれば同様に事態に至るかも…「仕事は信頼できる所に頼み、適正な対価を払うべきです。これこそが、日本の経済や文化を高める道であり、巡り巡って私たちの生活も安全かつ豊かに改善されていくのです」(64ページ)という指摘を噛みしめておきましょう。


I/O編集部編 工学社 2023年7月30日発行


 
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