伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

「なぜ薬が効くのか?」を超わかりやすく説明してみた

2024-11-04 23:55:35 | 実用書・ビジネス書
 各種の薬が、体のどこで何をターゲットにして何(どのような作用)を促進したり阻害することで効果を発揮するかについて説明した本。
 超わかりやすいか、については、化学物質の構造式が多数掲載されているのを黙殺できれば、その他の部分は親しみやすい記述になっています。
 薬の作用方法そのものへの好奇心とは別に、例えば、多くの解熱鎮痛剤は発熱と痛みを引き起こすプロスタグランジンの生成を抑制ずる(阻害する)ことで効果があるがプロスタグランジンは胃を守る粘液の分泌を促したり胃粘膜への血流量を増やし(胃粘膜の細胞増殖を促す)胃を守る作用があるので解熱鎮痛剤の服用で胃が傷つけられる副作用がある、胃が痛いときに(鎮痛作用に期待して)解熱鎮痛剤を飲むと逆効果(39~41ページ)などの薬の副作用とか服用上の注意が理解しやすいというのが、読んでためになる感がありました。
 薬の作用方法についても、また「副作用」のテーマでも、バイアグラの説明を是非読みたかったのですが、そこは触れられていなかったのが、ちょっと残念です。
 

山口悟 ダイヤモンド社 2024年9月17日発行
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