生き方、特に対人関係でのありようについて、Q&Aの形式を取って著者が自分の考えを述べた本。
「泣きたい日の」は、編集者が売るために付けたんだろうなと感じられ、私にはQの方にそれほどの切実さや感情の高ぶりが感じられず、ましてやAの方には、回答者が泣きたい気持ちになるところも泣きたい質問者に寄り添う様子も見いだせませんでした。その意味で、タイトルは違うなぁと思いました。
しかし、著者が助言に対してできない理由を持ち出そうとするな、「でも」を言うのをやめ、できるところから少しでも行動を変えていこう(6ページ等)、「今」は目的を達成するための準備期間ではない、目標を実現できないうちは生きることが楽しく感じられないというのはおかしい(82~84ページ)、自分の嫌いな、ストレスを感じる相手とは距離を置く(割り切って心の距離を取れば、その相手は「どうでもいい人」になります。って、イラスト入りのAに書かれています。こういうところは編集者がつけた可能性もありますが、これ、至言です)(131~136ページ)など、なるほどと思うところが多々ありました。
岸見一郎 講談社現代新書 2023年4月20日発行
クーリエ・ジャポン連載
「泣きたい日の」は、編集者が売るために付けたんだろうなと感じられ、私にはQの方にそれほどの切実さや感情の高ぶりが感じられず、ましてやAの方には、回答者が泣きたい気持ちになるところも泣きたい質問者に寄り添う様子も見いだせませんでした。その意味で、タイトルは違うなぁと思いました。
しかし、著者が助言に対してできない理由を持ち出そうとするな、「でも」を言うのをやめ、できるところから少しでも行動を変えていこう(6ページ等)、「今」は目的を達成するための準備期間ではない、目標を実現できないうちは生きることが楽しく感じられないというのはおかしい(82~84ページ)、自分の嫌いな、ストレスを感じる相手とは距離を置く(割り切って心の距離を取れば、その相手は「どうでもいい人」になります。って、イラスト入りのAに書かれています。こういうところは編集者がつけた可能性もありますが、これ、至言です)(131~136ページ)など、なるほどと思うところが多々ありました。
岸見一郎 講談社現代新書 2023年4月20日発行
クーリエ・ジャポン連載
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