10年前に当時8歳の自分の娘と5歳の近所の子どもを殺害したとして死刑に処せられた三原響子の身元引受人と登録されていたために遺骨と遺品の受け取りを求められた遠縁の32歳吉沢香純が、響子の郷里の本家に遺骨の引き取り・埋葬を求めに訪れるが断られ、途方に暮れつつ、事件の真相、特に響子の動機・心情を知ろうと奔走するという小説。
濃密な閉塞した人間関係の中で、生きづらさを感じ追い込まれて行く様子に涙し、見て見ぬ振りで手を差し伸べる者のいない状況にも哀しみを感じます。世間から非難を浴びる死刑囚と犯罪のそういった部分を描き出そうとする作者の思いが沁みました。
柚月裕子 小学館 2022年11月30日発行
「STORY BOX」連載
濃密な閉塞した人間関係の中で、生きづらさを感じ追い込まれて行く様子に涙し、見て見ぬ振りで手を差し伸べる者のいない状況にも哀しみを感じます。世間から非難を浴びる死刑囚と犯罪のそういった部分を描き出そうとする作者の思いが沁みました。
柚月裕子 小学館 2022年11月30日発行
「STORY BOX」連載
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