なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ53

2016年05月01日 05時37分41秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

5月に入りました。
世間ではいわゆるゴールデンウィークの真っ直中。
我が家でも、娘たちもやってきて賑やかに過ごしています。
今年は、暦の関係で、長い人では10連休の人もあるとか。
月のうちの三分の一も休んで給料がもらえるのはうらやましい感じもします。
お寺は連休ならぬ連勤。毎日お仕事が入っています。
以前は一年間の法事がこの連休から埋まっていくような状態で、毎日すごい数のお務めがあったものです。
都会に出ていた人々も多く故郷に帰ってくるので、その間に法事をやろうというような感じでした。
ところがここ最近は、連休といえども故郷には帰らず、どこかに出かける若い家族が優先となり、法事は二の次となってしまった感があります。

ま、5月の連休はそれもいいと思いますが、8月のお盆も連休と受けとめて、家を空けて外に遊びに出かけていくのはいただけません。
お盆は先祖様が帰ってきて、その先祖様に家族がみんな顔を見せて安心してもらう行事なのであって、そのためにまとまった休みもとれるようになっているわけで、いわゆる連休とは違います。

若い人が中心で、親やお年寄りの意見を聞かず、子どもたちの用事を優先するという社会はいかがなものかと思います。
伝統や文化、宗教というものは、先祖から子孫、親から子へと受け継がれていくもので、その逆はまずないでしょう。
伝統、文化、宗教のない国、社会は根無し草のようなものです。
根無し草の国民はやがて心の不安定を兆すと思われます。もう既にそうなっているのか。
経済優先の社会は、根無し草の国民をつくる素地かもしれません。

経済よりも親を大切にする国。当たり前すぎてこんな文言を口にするのも恥ずかしいような感じですが、でも、もしかしたらそう思っていない人が多くいそうなので、あえて口幅ったくも言わなきゃならないと思うのです。
親よりも経済が大切にされる社会は狂った社会です。
親ばかりでなく人の命を大切に思えない人は、結局自分の命も大切にできない、されない人だと思うので、やがては苦しみの方向に向かっていくでしょう。究極幸せにはなれません。

経済活動のために親子の関係、親族のつながり、故郷が犠牲になるのであれば、それは破滅への道だと強く思います。

ゴールデンウィーク、家族で遊びに行くのもいいですが、親を独りぼっちにして寂しい思いをさせないようにしてもらいたいなと思うところです。


それでは今週はここまで。また来週お立ち寄りください。


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