なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ36

2016年01月03日 06時59分31秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

新年、あけましておめでとうございます!
今年もおつきあいいただけたら嬉しいです。

今日は、お寺の正月をご紹介しましょう。
全国それぞれのお寺でそれぞれの行事があり、似ているところも違うところもあると思いますが、松林寺の正月の紹介です。
まずは、年末の準備です。
お正月のお札を準備します。
以前は、先代が一枚一枚版木で印刷して手作りしていたのを覚えています。
今は残念ながら業者製造のものを使わせていただいています。
次に新年の年回お知らせの準備。
1周忌から50回忌までの年回正当を張り出します。
そして大掃除。松林寺では毎年お手伝いに来てくれる方々がいるので大変助かっています。
寺族は、二カ寺の新年会のための料理の手作りで年末いっぱい休みがありません。

大晦日は大事な行事です。
韋駄天様に紙に書いた歳徳善神を貼り、ご馳走をお供えし、なぜか家族全員の財布を並べて祈祷をします。
財布はおそらく、歳神様のご利益を得て暮らしに困らないようにという願いだと思います。
歳神様というお祀りは、仏教というより日本土着の信仰だと思われます。
毎年大晦日に、各家庭でご馳走をお供えして歳神様をお迎えするというのが、正月元旦よりも大事な行事だったと思います。
そして、お迎えした歳神様から家族みんなが一年の命をいただく、魂を落としていただく、これを「おとしだま」と呼びました。おとしだまは、正月の小遣いではなく命をいただくことだったのです。
そのいただいた命を数えていくのが「数え年」で、だから数え年は、「何歳」ではなく「いくつ」と数えていくものでした。

そして除夜の鐘。
年をまたいで百八声を撞きます。
今年は若い衆二人が来てくれたので一緒に撞きました。
終わって体を温める新年会。
2時に寝て4時半に起きて祈祷。
三が日の早朝、お札をお供えして長いお経を読んで祈祷をします。
元日、10時より檀家衆が集まって元朝祈祷、終わって新年会。
二日、祈祷を済ませて河北町へ移動、宿用院で10時より合同祈祷、終わって新年会。
三日、祈祷をして、明日4日5日と祈祷したお札を配ります。
さらに、16日は小正月行事で寺参りをされる方がいます。ここでも祈祷をします。
というのが、松林寺での一連の正月行事です。

毎年決まった行事に身を任せていくというのはある意味楽なことです。
それは正月だけでなく毎日の生活でも同じこと。
いわゆるルーティーンと言われるもので、毎日することが決まっていることは楽なことであり大事なことです。
朝起きて顔を洗い歯を磨き、仏様の前に座り、「おはよう」「行ってきます」「行ってらっしゃい」ご飯を食べ、仕事をする。「ただいま」「おかえり」「おやすみ」。
修行道場では、坐禅をして読経して作務をして、とキチンと決められた日常に身を任す。
それを道元禅師は「身も心も仏の家に投げいれる」と言いました。
そうすれば「力もいれず、心も費やさず、仏になる」と教えました。

決められた、あるいは自ら決めた毎日の生活の形を、黙々と、心を使わず身を任せていく、そんな楽な日常を送っていきましょう。


それではここで1曲、中島みゆきで『時代』


今はこんなに悲しくて 涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には なれそうもないけど

そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから 今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみくり返し 今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ

旅を続ける人々は いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても
めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って 歩きだすよ


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