1.①バルトーク:ヴィオラ協奏曲
②シェーンベルク:浄夜
③ヒンデミット:ヴィオラ協奏曲「白鳥を焼く男」
ヴィオラ:今井信子、指揮:ガーボル・タカーチ=ナジ
ジュネーブ音楽院管弦楽団
2.①ヤナーチェック:ヴァイオリン協奏曲「魂のさすらい」
ヴァイオリン:ヨゼフ・スーク、指揮:ヴァーツラフ・ノイマン
チェコフィルハーモニー管弦楽団
②ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲
ピアノ:イヴァン・モラヴェツ、
指揮:イジー・ビエロフラーヴェク
チェコフィルハーモニー管弦楽団
3.①ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン:ギドン・クレメル、指揮:ネヴィル・マリナー
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
②アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
ヴァイオリン:ギドン・クレメル、指揮:コリン・デーヴィス
バイエルン放送交響楽団
これまでに聞いたことのあるのは、2-②、3-①②.他は初めて。
1を購入した基準は、表紙に私の好きなパウル・クレーの「昇りゆく星」(1931年)の絵に惹き付けられたから。しかしこれは私には収穫だった。特に②シェーンベルクの「浄夜」は気にいった。透明感のある曲想は、気持ちを浄化してくれる。①は私のもともと貧困なバルトークのイメージをがらりと変えてくれた。
3のベートーベンのヴァイオリン協奏曲はいろいろな演奏を少しずつ集めている。今のところ、スーク、フランツ・コンヴィチユにー、チェコフィルのゆったりした演奏が他の何物にも代えがたい気持ちをもたらしてくれる40年来の付き合いだ。
ベルクのヴァイオリン協奏曲も約40年の付き合いだ。ブァィオリンの奏でる最初の4つの音の出だしが時々頭をかすめる。以前のレコードはハイフェッツの独奏で指揮・楽団は覚えていないが、とても静かな透明感のある演奏だった。そのレコードが壊れCDを渡辺玲子、ドレスデン・シュターツカプレ、ドレスデン州立歌劇場管弦楽団版で聞いてきた。
まずベートーベン、第一楽章は残念ながら行進曲にも聞こえる。ベートーベンだからそれが正当な演奏なのかもしれない。しかしカデンツァにビックリした。解説にも書いてあったがクレメルはシュニトケのカデンツァを一部変形というものらしい。
第一楽章のティムパニーの4連打を強く鋭く音にして背景としている。私にはこの4つの強く鋭い響きはちょっと異様だ。冒頭でもこの4つの音はこんなに強く鋭く鳴らしてはいけないと思う。やわらかめに、そして時計のような正確なたたき方ではなく、少しずつニュアンスを変えた4つの音にしてほしい。特に後の2つの音はヴァイオリンの独奏の2部音符の上昇に繋がるためには少しテンポを落とさなくてはいけないと思っている。そんな微妙な4連打をカデンツァであんなに鋭くたたいてしまっては本当に行進曲になってしまう。「運命」のモチーフも機械的な3連音符と4分音符にしてしまっては運命の幕開けとはならない。さまざまな逡巡とためらいをこめなくては‥。
2楽章はもっと歌ってほしかった。しかし3楽章はカデンツァを除いて気に入った。特に最後の部分は気持ちよかった。カデンツァのティンパニーは1楽章と同じく私の好みではなかった。
全体を通して、特に1、2楽章は私には、クレメルの音は全体的に鋭いが厚みがない音に聞こえる。もっとたっぷりと響かせてほしかった。
あくまで私の受け取りであるし、再生装置の特性もあるだろうし、素人あるからえらそうなことはいえないのは重々承知で、勝手な言い草であることはご容赦願うが‥。
ベルクのブァィオリン協奏曲もやはり、ハイフェッツや渡辺玲子よりヴァイオリンが背景に後退したような演奏。ハイフェッツが前に出すぎて目立ちすぎていたのかもしれない、あるいはシノーポリが独奏者を前面に押し出したのかと思ったが、オーケストラとのバランスの点からも、レクイエム的な曲という点からも、クレメルの演奏よりも私には落ち着いて聞くことができる。残念ながらこのCDは期待に反していた。クレメルは私の好みではないことがわかった。
2は楽しみだ。これは後日聞くことにした。
2、3は廉価版。しかしインパル指揮のマーラーの交響曲全集も廉価版が出ていて、廉価版に目を通すのは、発売当時に買い集めた物として少々複雑な気分である。
前回バッハのオルガン全集を買ったが、16枚のうち5枚を聞いたが、さすがに食傷気味、忙しさを理由にお休み中。しかしこれだけ揃って続けて聞くのはつらいものがある。感想もまだ書く段階ではない。
②シェーンベルク:浄夜
③ヒンデミット:ヴィオラ協奏曲「白鳥を焼く男」
ヴィオラ:今井信子、指揮:ガーボル・タカーチ=ナジ
ジュネーブ音楽院管弦楽団
2.①ヤナーチェック:ヴァイオリン協奏曲「魂のさすらい」
ヴァイオリン:ヨゼフ・スーク、指揮:ヴァーツラフ・ノイマン
チェコフィルハーモニー管弦楽団
②ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲
ピアノ:イヴァン・モラヴェツ、
指揮:イジー・ビエロフラーヴェク
チェコフィルハーモニー管弦楽団
3.①ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン:ギドン・クレメル、指揮:ネヴィル・マリナー
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
②アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
ヴァイオリン:ギドン・クレメル、指揮:コリン・デーヴィス
バイエルン放送交響楽団
これまでに聞いたことのあるのは、2-②、3-①②.他は初めて。
1を購入した基準は、表紙に私の好きなパウル・クレーの「昇りゆく星」(1931年)の絵に惹き付けられたから。しかしこれは私には収穫だった。特に②シェーンベルクの「浄夜」は気にいった。透明感のある曲想は、気持ちを浄化してくれる。①は私のもともと貧困なバルトークのイメージをがらりと変えてくれた。
3のベートーベンのヴァイオリン協奏曲はいろいろな演奏を少しずつ集めている。今のところ、スーク、フランツ・コンヴィチユにー、チェコフィルのゆったりした演奏が他の何物にも代えがたい気持ちをもたらしてくれる40年来の付き合いだ。
ベルクのヴァイオリン協奏曲も約40年の付き合いだ。ブァィオリンの奏でる最初の4つの音の出だしが時々頭をかすめる。以前のレコードはハイフェッツの独奏で指揮・楽団は覚えていないが、とても静かな透明感のある演奏だった。そのレコードが壊れCDを渡辺玲子、ドレスデン・シュターツカプレ、ドレスデン州立歌劇場管弦楽団版で聞いてきた。
まずベートーベン、第一楽章は残念ながら行進曲にも聞こえる。ベートーベンだからそれが正当な演奏なのかもしれない。しかしカデンツァにビックリした。解説にも書いてあったがクレメルはシュニトケのカデンツァを一部変形というものらしい。
第一楽章のティムパニーの4連打を強く鋭く音にして背景としている。私にはこの4つの強く鋭い響きはちょっと異様だ。冒頭でもこの4つの音はこんなに強く鋭く鳴らしてはいけないと思う。やわらかめに、そして時計のような正確なたたき方ではなく、少しずつニュアンスを変えた4つの音にしてほしい。特に後の2つの音はヴァイオリンの独奏の2部音符の上昇に繋がるためには少しテンポを落とさなくてはいけないと思っている。そんな微妙な4連打をカデンツァであんなに鋭くたたいてしまっては本当に行進曲になってしまう。「運命」のモチーフも機械的な3連音符と4分音符にしてしまっては運命の幕開けとはならない。さまざまな逡巡とためらいをこめなくては‥。
2楽章はもっと歌ってほしかった。しかし3楽章はカデンツァを除いて気に入った。特に最後の部分は気持ちよかった。カデンツァのティンパニーは1楽章と同じく私の好みではなかった。
全体を通して、特に1、2楽章は私には、クレメルの音は全体的に鋭いが厚みがない音に聞こえる。もっとたっぷりと響かせてほしかった。
あくまで私の受け取りであるし、再生装置の特性もあるだろうし、素人あるからえらそうなことはいえないのは重々承知で、勝手な言い草であることはご容赦願うが‥。
ベルクのブァィオリン協奏曲もやはり、ハイフェッツや渡辺玲子よりヴァイオリンが背景に後退したような演奏。ハイフェッツが前に出すぎて目立ちすぎていたのかもしれない、あるいはシノーポリが独奏者を前面に押し出したのかと思ったが、オーケストラとのバランスの点からも、レクイエム的な曲という点からも、クレメルの演奏よりも私には落ち着いて聞くことができる。残念ながらこのCDは期待に反していた。クレメルは私の好みではないことがわかった。
2は楽しみだ。これは後日聞くことにした。
2、3は廉価版。しかしインパル指揮のマーラーの交響曲全集も廉価版が出ていて、廉価版に目を通すのは、発売当時に買い集めた物として少々複雑な気分である。
前回バッハのオルガン全集を買ったが、16枚のうち5枚を聞いたが、さすがに食傷気味、忙しさを理由にお休み中。しかしこれだけ揃って続けて聞くのはつらいものがある。感想もまだ書く段階ではない。