珍しく喫茶店でパスタの昼食と短いコーヒータイム。本日から「芸術のパトロンたち」(高階秀爾、岩波書店)を読み始めた。喫茶店では序章「パトロンとは何か」の8頁だけ。長居をしている大学生達が少々うるさいので早めに店を出て、帰宅。先ほど15頁ほど読み、本日は終了。
「芸術のパトロンたち」は、復刻版として第6刷が6月に発行されていた。1997年に第1刷がでている。この時は購入もしていなかった。
高階秀爾氏ももうすでに91歳を越えている。ずいぶんと著書を読ませてもらっている。
「「パトロン」とは、芸術作品の経済的、物質的担い手というだけではなく、芸術家を理解し、作品を評価して、芸術家に支援を与える人々のことである。イタリアのルネッサンスが、二世紀にわたる歴史を通じて生み出したものである。1540年、教皇パウルス三世はミケランジェロとピエラントーニオ・チェッキー二を同業者組合(石工組合)から解放した。1571年には、コジモ・デ・メディチが、すべての芸術家に対して同様の処遇を与えた。この中間の時期に、ヴァザーリの「芸術家列伝」が刊行されている。この時に芸術家は職人の状態から解放されて「芸術家」になったのである。」
これが高階秀爾氏の「パトロン」定義である。記憶しておきたい。というよりもどこかの本でもこの文章は読んだ気がする。記憶に残っていた文章である。この本でないことは確かだが・・・・。他の著者が引用をしていたのかもしれない。