ベートーベン生誕250年、本日は作業も読書も離れて、ベートーベンのピアノ協奏曲第1番と第3番、合唱幻想曲をYouTubeで聴いた。第3番の演奏は、Alice Sara Ott / Orchestre philharmonique de Radio Franceと表示をされていた。しかし第1番はピアノは同じだが、オーケストラは不明。日本のオケらしい。合唱幻想曲は、Alice Sara Ott in concert with the Insula orchestra, Laurence Equilbey conducting.と表示されていた。
第3番、この第2楽章の緩徐楽章がわたしは好みである。中盤から後半のフルートとファゴットを従えたピアノの独奏は緊張感が要求される。聴く方もベートーベンの緩徐楽章はこの緊張感に身を浸すことが求められる。
第3楽章に入っていくために長い緊張に弦が耐えられるまで耐えて引き絞られるような時間に、演奏者も聴く側も耐えていく。これが「こたえられない永遠のような一瞬という」と大げさだが、いい表現だと思っている。
合唱幻想曲は私にはなじみの少ない曲。第5番のシンフォニーと同時期の曲で、第9番のシンフォニーの源流ともいわれるが、演奏される機会はあまりないという。
作業の達成感も、読書の楽しみもなかったが、久しぶりにベートーベンを堪能した気分になった。