夜通しの雨、私の現在の心持ちのように陰鬱に降り続け、ますます気分を下向きにさせた。見かけや振舞いの言動や表情と、実際の気分の乖離が修復できない。このような状態は周期的に起きるわけではないので、回復は当面は難しいのかもしれない。
明け方には雨はあがったけれども、空は厚い雲に一面蔽われている。南岸低気圧の去った後はすぐに晴れたと記憶の片隅にあった。気候変動の関係で南岸低気圧の進路や去ったあとの風向きなどに微妙に違いが生じているのだろうか。そういえば、台風が去ったのちも曇り空が残るなど、これまでとは違いがあるように感じている。
さまざまな要素の絡みあう複雑系の地球の大気の変動を一つの原因で断定してしまうことについてはいつも躊躇はしている。またそれが解明されてしまうほど単純ではないと思われる。
しかし同時に、化石燃料の大量消費は、地球そのものへの負荷があまりに大きいということについては了解が出来ると思っている。複雑系が微妙なバランスの上に成り立ち、擾乱と復元を繰り返している。人間が生み出す二酸化炭素や化石燃料の浪費、原発が垂れ流す温熱などが、自然の循環や復元力に影響を与えているという指摘もまた私は否定できない。
地球環境の循環システムについて、謙虚で地道な検討が心ある研究者によって進められていくことを期待するしかないのだろう。政治の役割は何なのか、少なくとも加速度的に負荷を増大し続けることに歯止めをかけるのは政治の役割であろうと思っている。
現実の政治はそれとは真逆である。