Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

おにぎりは三角か俵か

2022年11月01日 20時22分29秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 大した話ではないが、ちょっとしたこだわり。

 最近のおにぎりは三角型ばかりになった。昔は関西は俵型、関東は三角形と言われたものである。情報によるとコンビニのおにぎりが作りやすい三角形で全国統一で販売したことで、三角があっという間に主流になったという。
 私は横浜よりも西に住んだことがないが、母親の作るおにぎりは俵型が主だったようだ。母親の両親は関西の出であった。父親もしかり。しかし小学校低学年までいた函館では遠足などに俵型おにぎりがお弁当箱に入っていたけれども、函館でも特に違和感はなかった。俵型の弁当の子も三角形の子もいた。
 小学校高学年で川崎・横浜に移ったが、お弁当でおにぎりを持っていくようなことはなくなり、おにぎりそのものが意識から消えていた。
 1970年頃、大学に入って繁華街の安い飯屋のおにぎりが三角で、関西から来たサークルの先輩が違和感があるといっていた。俵型でないと美味しくない、というのであった。試しに自分でおにぎりを作ってみると、どちらも簡単にできたが、どちらかというと俵型のほうが整形しやすく、型崩れもしなかったことを記憶している。

 学生の頃は気にならなかったが、就職してから仕事帰りにお酒を飲むと、おにぎりが食べたくなった。居酒屋でもスーパーでもコンビニでも三角のおにぎりばかりでそれが当然のようにも感じていたが、あるとき、三角のおにぎりは両手で食べないと崩れて落としてしまうことに気がついた。
 俵型だと片手ですんなりと口に入り、半分ずつたべられるし、型崩れしにくく落とすこともないのである。しかも作るときに、海苔がキレイに巻ける。三角だと海苔が重なる部分ができる。これはもったいない。
 東北で育った妻にそのことを聞くと、三角のおにぎりしか記憶にないという。

 今、人に好みを聞かれると私は断固として俵型が正しいおにぎりの形だと、言い張るかもしれない。「作る側の合理性も大切だが、食する側の食べやすさを大切に」してもらいたい。作る側の論理だけで、「新しいおにぎり文化の創出」などといわれると嫌味のひとつもいいたくなる。またそんな論理に騙されないようにしたいものである。

 



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