夕方から頼まれた買い物を購入するために横浜駅まで出かけてみた。バスも珍しく混雑しており、地下道を歩く人も多かった。しかしどういうわけかスーパーや喫茶店はすいていた。短時間のコーヒータイムで帰宅。
帰宅後は午後に続いてファイルにしまいこんでいた書類の廃棄作業を継続。
夜には久しぶりに「方丈記」の第二段の書き写し。この第二段の最後では、元暦二(1185)年の大地震の様を描く。「恐れの中に恐るべかりけるは、只地震なりけりとこそ覚え侍りしか」と文中にあるように、大地震の恐ろしさを表現している。そして何よりも現地で確かに見たことと思われる記載の仕方に驚く。第二段の始めの大風の被害からここまで、実際の現場に鴨長明が実際に見たとしか思えない記事と、簡潔な文章に驚く。この地震の記載でも「巌割れて谷にまろび入る」あるいは武者の子が築地の下敷きになった様など、実際の駆けつけて見て回っとしか思えない。悪くいえば物見高い群衆の一人のように振舞いつつも冷徹な観察力と記憶力の持ち主と思える。
第二段の残りは約320字ほど。
高校時代から、40歳代まで数回読んだが、初段以降の書き写しは初めて。書き写しながらの鑑賞は、細部も良く見えてくる。鴨長明の冷徹な観察力と思考を辿っていくのはなかなかスリリングで興味深い。
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