久しぶりにショパン「マズルカ全曲」をアシュケナージのビアノで聴いている。演奏年次は記されていない。
ネットでの解説では「現在のマズルカはポーランド語ではマズレク(Mazurek)と呼ばれ、上で紹介したマズール、オベレク(Oberek/速い踊り)、そしてクヤヴィアク(Kujawiak/遅い踊り)の3つが混ざった曲を指します。ショパンが60曲近く作曲したマズルカは、この3つが混ざった作品となっています。ショパンの場合は、踊りの特徴をうまく捉え、自分が見聞きした旋律やリズムを取り入れて芸術的作品に昇華させました。」(大井駿 指揮者)とある。
踊りの曲ということになっているが、私には踊りという要素があまり感じられない。アシュケナージの演奏が「洗練」されているのだろうか、古い土俗的な匂いがしない。ショパンがそのように作ったのかもしれない。
しかし、それが結果的には私には合っているのだと思っている。
この曲集、あまり聴くことはないが、聴くと心地よく、そして懐かしい気分に浸る。気分が落ち着く。