本日は30分程度の短時間であったが、久しぶりにMM線の日本大通駅の上にある「横浜ユーラシア文化館」まで足を伸ばした。
展示は「オホーツク文化 あなたの知らない古代」と題した、オホーツク海沿岸のサハリン南部から北海道東北部、千島列島にかけて5~9世紀にかけて広がった古代文化である。
私はこれまでこのオホーツク文化についてまとまった展覧会を見たことはなかったので、とても惹かれた。
豊富な出土遺物の実物、遺構の写真などがあり、解説も素人の私にもわかりやすかった。とくに大型の海獣の硬い歯や牙、同じく硬い鹿角で作った女性像、熊、表情豊かな細かな線刻や図柄の骨製品におおいに感銘を受けた。
熊が生活や祈りなどさまざまな場面で大きな比重を閉めていることが想像できた。生き生きとした熊の表情や仕草へのまなざしも現代我々と同様の感性を感じた。冬の寒さの中でどのような生活をしていたのか、出土遺物から想像を広げていく発掘者もまた魅力的に思えた。
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