昨日に引続き入院手続きや介護保険関係の書類作成などで区役所や病院に出向いた。その合間に病室で看護師や薬剤師などと打合せ。一段落したのはつい先ほど。疲れたので少し早めの晩酌と夕食も終えた。
しかし区役所へ提出する書類はまだ完成していない。明日もう一度資料を探さなくてはいけないようだ。
大きな病院というのは、受付や待合室の設えや診療、検査の仕方、病棟の設えや患者の扱い方など大まかには全国的に共通のやり方がある。同時に微妙なところでそれぞれに個性がある。書類一枚にしても、なかなか違いがあって面白い。責任をできるだけ患者と家族にもたせて、病院の責任を回避しようとしているのがあからさまな文書であったり、この意図を隠すようにそれとなく書かせる誓約書など、場数を踏むとそれらの違いが判って、ゆかいな心地でもある。こちらはその意図を充分にわかりつつ、どこかで冷笑するように署名・捺印している。
この個性ともいうべき文書の違いをニタリと笑いながら目を通すことが、「慣れる」ということであるに違いない。
さらに、24時間を病院で過ごす身にとってみれば、些細なことがとても大きな違いに思えてしまう。あの病院ではこうだった、この病院ではこうだった、というのが患者にとっては、大切な会話の種である。見舞客にしても同じである。慣れたくはないが、慣れないととても居心地の悪い空間である。