日経サイエンス11月号を読み始めた。本日読み終わったのは、「人類最初のアメリカ大陸への旅」と夕食後に「デルタ株の爆発的な広がりを可能にした変異」、特集「mRNAワクチン」の3編のうち「新型コロナ変異ウイルスといかに戦うか」と「知られぜざる30年の開発史」の2編。
いつものとおり、恥ずかしながら目を通した程度であり、とてもではないが咀嚼して人に語ることのできる水準で理解したわけではない。
少しは頭の柔軟体操になっているかもしれないという淡い期待で目をとおしている程度だと自覚もしている。
特集記事はかなりの知識が無いと難しいが、ネイチャーダイジェスト版の翻訳である「デルタ株の爆発的な広がりを可能にした変異」はそれなりに理解できたと思う。
特に最後の段落の「一つだけではない変異」の項の「P681R変異がデルタ株の重要な得意であることを示す証拠が積みあがっているものの、この変異だけがデルタ株の急速な広がりの原因である可能性は低い‥。デルタ株のスパイクタンパク質にはP681R以外の変異もあるうえ、あまり研究されていない他のたんぱく質にも重要そうな変異が数多く存在している」が現在の新型コロナウイルス解析の現水準のようだ。
「新型コロナ変異ウイルスといかに戦うか」では、「原稿のワクチンは感染予防・発症予防の効果は弱まるが、重症化予防の効果は保たれている」ことと「現行ワクチンの有効性が大きく低下する「最悪の変異ウイルス」の出現を見越した対処法が検討されている」ことは理解できた。
「人類最初のアメリカ大陸への旅」では、「古代北シベリア人の集団と“東アジア人の孤立した集団”である「古代東アジア人」が遭遇・合流して最終氷期に出現していた現在のベーリング海峡の周囲の「ベーリンジア」を渡り、アラスカを経てきたアメリカを通って南下。その時期は3万~2万数千年という尺度」、「アラスカからの南下は氷河が後退した時期の「無氷回廊」を通ったルートとまたは、太平洋岸を南下したとの二つのシナリオが議論されている」とのこと。
「ヨーロッパからのアイスランド経由の大西洋のルート」はこの記事では触れておらず、その可能性はまったく排除されているようだ。
以下の記事は順次楽しみにしたい。