本日目を通した記事は、特集「mRNAワクチン」から「がんや難病 新たな治療戦略」、及び「現実味帯びるがんの血液検査」。がん治療や遺伝子疾患、再生医療、糖尿病治療などに応用されようとしているとのこと。しかし「この分野における日本の影は薄い。日本にはmRNA医薬開発の蓄積がほとんどない、との指摘もある。」と記されている。
「この新しい医薬をどう審査・規制していくのかに関する議論はこれから。mRNAを投与して体内タンパク質を作らせる点では広義の遺伝子治療だが、遺伝毒性の心配がなく体内で速やかに分解されるなど、従来の遺伝子治療と異なる点も多い。遺伝子治療と同じ規制が適切か、議論が必要」と記されている。
さまざまな判断があると思われる。拙速な結論ありきの議論ではなく、コンセンサスを丁寧に得るようこの種の議論に注目していきたいと思わせられた。
「創刊50周年企画 科学の50年 そして現在」の「南部陽一郎の「対称性の自発的敗れ」から半世紀 宇宙の暗黒に迫るけ」(村山斉)を読み通そうとしたが、歯が立たなかったのは残念。