1月8日、国立西洋美術館にて「ハプスブルク展 驚異の一族、驚異の蒐集。 600年にわたる帝国コレクションの歴史」を見てきた。個人の展覧会ではないので、見ないでおこうという気もあったが、歴史の復習ということも兼ねて訪れた。すでに1月26日までの会期は終了している。
この展覧会は、1400年代後半のマクシミリアン1世(1459⁻-1519)からフランツ・ヨーゼフ1世(1830-1916)までである。展示作品として1507年のマクシミリアン1世の肖像画から1911年のフランツヨーゼフ1世を描いた作品までの実質400年余りであるので、展覧会の副題「600年にわたる帝国コレクション展の歴史」は少々盛り過ぎ。実際には1507年以前から蒐集されていたということで600年という理解をしている。
同時にこれはそのまま中世後期から近世・近代までのイタリア・フランス・スペイン・オーストリアの美術史を物語っている。また16世紀から17世紀のネーデルランド絵画の蒐集もあり、ロイスダールの作品にも対面できた。
全体を見渡して、クラーナハ(父)、ジョルジョーネ、デューラー、ホルツィウス、ベラスケス、ヤン・ブリューゲル(父)、ティツィアーノ、ヴェロネーゼ、ロイスダールなどの作品に接することが出来た。特にアルブレヒト・デューラーとホルツィウスの版画の連作(各4点ずつ)は初めて目にするもので印象深かった。
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