鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

小松帯刀の史跡

2008-02-01 | 史跡
NHK大河ドラマ「篤姫」に、瑛太さん演じる肝付尚五郎(後の小松帯刀(たてわき))が重要な役どころとして出てきます。
西郷隆盛や大久保利通に比べて知名度の低い小松帯刀ですが、どんな人物だったのでしょうか。

小松は、篤姫と同じ天保6(1835)年、喜入(現鹿児島市)領主 肝付兼善の三男として生まれました。
吉利(現日置市)の領主であった小松家の養子となり、文久2(1862)年から薩摩藩の家老になりました。

西郷や大久保を重用し、彼らが思う存分活躍できたのも、小松の働きがあったからです。
坂本竜馬を経済的に助け、海援隊の前身である亀山社中を設立しました。
薩長同盟に尽力し、京都の小松邸で調印が行われました。
大政奉還にも立ち会います。
明治維新の立役者として活躍した小松でしたが、明治3年、病気のため34歳という若さで亡くなりました。
幻の宰相(家老)と呼ばれています。

小松帯刀の史跡を訪ねました。


鹿児島市原良町にある小松帯刀の屋敷跡の石垣。
細い路地を入ったところにあります。


前の写真の石垣の上にある屋敷跡。
鹿児島に新婚旅行に来た坂本竜馬とお竜が、この屋敷に滞在したそうです。
鹿児島市の保存樹に指定されている臥竜梅があります。


県文化センター(宝山ホール)の庭にある小松帯刀の像。
この像は、京都二条場会議で筆を取り、将軍徳川慶喜に大政奉還を勧告する姿を表しています。

外交官アーネスト・サトウは、小松の印象を
「小松は私の知っている日本人の中で、一番魅力のある人物で、家老の家柄だが、そういう階級の人間に似合わず、政治的才能があり、態度が人にすぐれ、それに友情が厚く、そんな点で人々に傑出していた」
と言っていたそうです。
コメント (2)
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