鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

永田川源流を訪ねて(1)

2008-04-30 | 源流を訪ねて
源流を訪ねる旅は、今まで脇田川甲突川で行いましたが、今回は第3弾として永田川源流を訪ねました。
永田川は、鹿児島市春山町を源流とし、谷山を河口とする、鹿児島市第二の川です(第一は甲突川)。
なお、今まで単独で紹介しているものもありますが、あえてダブって紹介します。


永田川河口。
橋は谷山臨海大橋。


木之下川との合流地点の上流右岸にある谷山漁港。
永田川は港の向こうを流れている。


小松原2丁目の、永田川左岸の堤防にある煙硝倉跡之碑。
島津斉彬は、安政5(1858)年、この付近一帯に煙硝倉(火薬製造所)を建設した。


谷山の市街地を流れる永田川。
橋は、国道225号線の清見橋。
橋の右岸(写真左)にあるのが鹿児島情報高校。


清見橋の上流左岸にある石碑。
「波平刀匠 清見寺遺蹟」と書いてある。
波之平は、薩摩の名刀波之平を生んだ刀匠である。
案内板がないのでわからないが、清見寺は波之平の菩提寺だったのだろうか。


JR線谷山駅の裏手にある水道橋と堰。


県道鹿児島加世田線の新永田橋を下流から望む。


河川敷の藪に鴨がいた。
と思ったのだが、バードウォッチングをしている人に聞いたら、アヒルとのことだった。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レンゲソウ他

2008-04-29 | 植物
子供のころ、代かき前の田んぼは、レンゲソウの赤紫とルーピン(ルピナス)の黄色で彩られていました。
化学肥料の普及で、いずれも見られなくなりましたが、レンゲソウは復活してあちこちの田んぼで見られるようになりました。
ルーピンは鑑賞用として植えられていますが、田んぼでは見かけません。


田んぼ一面のレンゲソウ(蓮華草)マメ科。
田んぼに植えるのは、空気中の窒素を固定する根粒菌があるためです。
(ルーピンも同じ)


レンゲソウのアップ。
花が車輪状に並んでいる姿がハス(蓮華)に似ているため、レンゲあるいはレンゲソウと呼ばれますが、正式名ゲンゲです。
この花で首飾りや髪飾りを作った人も多いのではないでしょうか。


ハハコグサ(母子草)キク科
日当たりのよい野原に生えていました。
別名ゴギョウ(御形)で、春の七草の一つです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酒ずし

2008-04-28 | 食べ物
鹿児島の代表的な郷土料理、酒ずしのことは以前から紹介したいと思いながら、機会がありませんでした。
自宅で作ることはないし、外で手軽に食べることができる料理でもないからです。

知人のYさんから、「酒ずしを作ったから」と夫婦で招待を受けました。
この日のパーティーは、Yさんの仕事や趣味の仲間が中心で、総勢12~13名。
ほとんど女性で、男性は私を含め3名でした。


Yさん手作りの酒ずし。
このような豪華な桶が2つありました。

酒ずしの作り方です。
①具材は、鯛の刺身、えび、いか、ふき、たけのこ、かまぼこ、卵焼きなど。特に決まったものではなく、好みで調節してよい。具材の下ごしらえは省略。
②ご飯を普通に炊き、すし桶に広げて冷ます。
③地酒に塩を合わせておく。ご飯と地酒の割合は、米1升、地酒8合。
④冷めたご飯に③を加えて混ぜ、5等分にする。
⑤すし桶に、5等分したご飯を入れ、その上に具材(一部)を乗せる。
⑥同様に、ご飯と具材を交互に重ねていく。(5層でなくとも好みや具材により何層でもよい)
⑦一番上に具材を乗せたら、香り付けに山椒の葉を飾り、布巾をのせ、軽く重しをする。
⑧4時間くらいたってから供する。

桶から、各自食べる分を取り分けていただきます。
ご飯と各具材の味が混じりあい、酒の香りがほのかに残っており、見た目の豪華さもあって、軽く酔ってしまいそうな酒ずしです。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家庭菜園

2008-04-27 | Weblog
庭の隅に小さな家庭菜園があり、毎年、夏物と冬物の野菜を植えます。
そろそろ、夏物野菜の植え付けの時期になりました。
昨日、植え付けをしました。


茂っていた雑草を取り、耕した後、畝を作ります。


支柱を立てます。


苗を植え付けました。

今年植えたのは、
 キュウリ、トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、シシトウ、ヘチマ、シソ、サラダ菜、ニガウリ
この狭い畑に10種類です。
家庭菜園は、無農薬で、好きなとき少しづつ食べられるのがいいですね。
成長を見守りましょう。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テッポウユリ

2008-04-26 | 植物
奄美大島にテッポウユリが咲いていました。
海岸近くの、道路脇の斜面に点在して咲いています。


テッポウユリ(鉄砲百合)ユリ科
テッポウユリは、沖縄、奄美大島のほか、種子島でも多く見られます。
真っ白な、ラッパ状の花が横を向いて咲きます。
白百合といえば清楚というイメージがある花ですが、これは特にそうです。
名前は、ラッパ銃に似ていることから付けられたものです。
高校の校章に用いられていた花で、思い入れの強い花です。


シャリンバイの花も咲いていました。

シャリンバイ(車輪梅)バラ科
これも海岸近くに生える木です。
自然でも見られますが、公園などの植栽にもよく植えられています。
枝葉が車輪のように広がることから名前が付いています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大園橋他

2008-04-25 | 石橋
鹿屋市にある2連アーチ橋を紹介します。
鹿屋市街地から、国道504号線を北(輝北方面)へ行くと、祓川町に大園橋があります。
現道の橋のすぐ上流に架かっています。


下流にある現道の橋から見た大園橋。
 橋長:25.7m
 幅員:4.15m
 架設年代:明治37年
川は、志布志湾に注ぐ肝属川です。


上流から見た大園橋。


水切り部。


右岸のアーチ部。


上部。左岸から見たものです。
車は通れませんが、人は渡ることができます。
この石橋は、アーチが美しく、まだ新しくしっかりした石橋で、鹿児島の名石橋の一つと言っていいでしょう。
鹿屋市の文化財に指定されています。

ついでに、鹿屋市にあるもう一つの石橋を訪ねました。
鹿屋市上野町上原に、吉国というバス停があり、その近くに大花橋があります。

下流から見た大花橋。
 橋長:13m
 幅員:5.95m
 架設年代:昭和11年
アーチ部は、コンクリートで補強されています。
川は、鹿児島湾に注ぐ高須川です。
現役で使用されている石橋です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマフジ、キリ

2008-04-24 | 植物
ヤマザクラ(山桜)が終わり、代わって今の時期、山を彩ってくれるのがヤマフジです。


ヤマフジ(山藤)マメ科
他の木に絡みついて、紫色の房状の花をいっぱい垂らしています。
ヤマザクラのほのかな白もいいですが、この紫も日本の風景によく合う花です。


キリ(桐)ゴマノハグサ科

逆さフジという言葉があります。
湖に写る逆さの富士山ではなく、ここで言うのは「逆さ藤」。
藤の花を逆さにしたような花のことで、普通はルーピン(ルピナス)を指すようですが、色といい、形といい、この桐の花も逆さ藤といっていいような花です。
ヤマフジほど多くありませんが、所々で山を紫色に彩ってくれる花です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八重桜他

2008-04-22 | 植物
山桜とソメイヨシノが終わり、葉桜になっています。
そして、今咲いているのが八重桜。
我が家の庭の八重桜も、今まさに満開に咲いています。


庭の八重桜(バラ科)
この桜を見ながら晩酌すると、まさに花見気分・・・


ついでに、今、我が家の庭に咲いている花を見ると・・・

ハゴロモジャスミン(羽衣ジャスミン)モクセイ科
庭のアーチに白い花をいっぱい付けています。


ハゴロモジャスミンのアップ。
ジャスミンといえば香りですが、これはそれほど強烈な匂いはせず、ほんのりと甘い香りがします。


カリン(花梨)バラ科
今年も花を咲かせました。
実がいくつなるか楽しみです。


アカバナトキワマンサク(紅花常盤満作)マンサク科
トキワマンサクは白い花ですが、これは文字通り紅い花のマンサク。
リボンのようなひらひらした長い花びらです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤドリ浜とビーチロック

2008-04-21 | 水辺の風景
奄美大島の南東に、ヤドリ浜という海岸があります。
古仁屋の町から、県道を南東に行ったところです。


ヤドリ浜。
左の植物はアダンの木。
大きく湾曲した美しい砂浜で、海水浴場になっています。
大島海峡に面しており、対岸は加計呂麻島です。


陽光きらめく大島海峡。
向こうの陸地が加計呂麻島。


砂浜を見ると、コンクリートの塊が見えます。
この美しい砂浜に、無粋なことをして、と思ったのですが・・・
これは、ビーチロックという、天然のコンクリートです。厚さ約30cm。
砂や小石が、石灰分によって固められ、コンクリートのようになったものです。
サンゴ礁の多い、南の島によく見られるものです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧陸軍弾薬庫跡

2008-04-20 | 史跡
昨日、展望所から見た古仁屋の町から、県道を西へ少し行くと、道路に「旧陸軍弾薬庫跡」と書いた看板があります。
早速行ってみました。


このような洞窟入り口が3つあります。
これは、旧陸軍が南方方面の防衛のため、昭和7年に構築した弾薬貯蔵補給基地です。


中に入ってみました。
奥までは入れませんが、入り口付近は入れます。
まだしっかりしたコンクリートの壁が続いています。
これは、網目状の鉄骨を厚いコンクリートで固め、銅版を張りめぐらせ、さらに湿気が来ないように二重構造になっており、当時の弾薬庫としては、日本で最も優れたものであったそうです。

対岸の加計呂麻島には、作家の島尾敏雄が隊長として駐屯していた時の、特攻艇の格納洞窟があります。
戦争の遺構がまだこのように残っているんですね。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする