鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

奄美の海

2010-08-30 | 水辺の風景
奄美大島には、サンゴ礁や立神のある海岸が見られます。
また、南にはリアス式海岸の入り組んだ海岸があります。


奄美空港の南の海岸。
サンゴ礁が広がっています。
右の岩峰は節田立神。


前の写真の立神のアップ。
通称フグリ岩で、陽石に見立てています。


奄美市住用町の住用湾。
右に見える集落は市集落で、島はトビラ島です。


トビラ島のアップ。


宇検村の焼内湾です。
リアス式海岸の細長い湾となっています。
左の岬は、タエン崎。


タエン浜。
堤防の内側は海水浴場です。


屋鈍海岸。
焼内湾の出口を見たもので、左が屋鈍崎、右が枝手久島です。
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天の岩屋

2010-08-28 | 史跡
指宿市開聞にある、天の岩屋を紹介します。


開聞中学校前の道路を開聞岳へ行くと道路脇に鳥居があり、ここにあります。


天の岩屋全景。
瑞照寺が建立されたところです。
天智天皇の后となった瑞照姫が誕生したとき、岸壁に半月が現れたという伝説があるそうです。
割れ目に囲まれた中央部の岩が半月でしょうか。


岩屋の下部。
岩屋といっても奥行きはあまりありません。


隣にある供養塔の板碑や五輪塔。


道路を山側に少し行くと、開聞岳の麓です。
牧草畑が広がっています。


天の岩屋の近くに、トカラヤギが飼われています。
トカラ列島に昔から住む野生のヤギです。
大陸から日本に入った最初のヤギで、希少種です。


体は小さくて病気に強く、性格はおとなしくて、粗食に耐えるそうです。
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投谷八幡宮のイチョウ

2010-08-26 | 巨樹・古木
曽於市大隅町にある投谷八幡宮を訪ねました。
ここに、イチョウの古木があります。


入口付近にある宮ケ原千人塚。
1558年、都城城主北郷時久と高山城主肝付兼継が、宮ケ原で戦ったときの戦死者を葬った塚です。


鳥居とイチョウの木。


イチョウの木にサルノコシカケが生えていました。


投谷八幡宮。
左の大きな木がイチョウの古木です。


社殿。
和銅元年の創建で、鹿児島県指定文化財です。


イチョウの全容。
 幹周り:6.5m
 樹高:27m


根元。
空洞化しています。


イチョウの左には、モミの木もあります。

留守をするので、コメント欄閉じています。
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久米の仙人

2010-08-24 | エッセイ
長野に住んでいたときのことである。
ある夏の暑い日、仕事で南信州の山中を車で走っていた。
長野は、驚くほど山が深く、険しく、その中にもぽつぽつと集落があり、
「よく、こんな山の中に人が住んでいるなあ」
と感心しながら走っていた。

しばらく人家もなく、人にも会わなかったが、やがて川にさしかかると、川原に複数の人影が見えた。
思わぬ所で人に出会ったので、車を止め、木立の影から眺めた。
そこには、二十歳くらいの若い女性が4~5人、全員水着姿で水と戯れていた。
私は一瞬、狐にでも化かされているのではないかと思い、じっと見つめた。
南信州の深い山々に囲まれた清冽な流れ、他に誰一人いないそのほとりで水と戯れる乙女たちのすらりと伸びた肢体は、神々しいまでに美しく、健康的で、私はしばし呆然と眺めていた。

あとになって冷静に考えると、近くの娘さんが夏休みに友達を連れて帰省し、水遊びをしていた、といったことなのかも知れなかった。
だが、そのときの私には、あまりに突然のことで、まるで久米の仙人のような心境であった。
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日枝神社

2010-08-22 | 史跡
前回紹介した霧島市国分の台明寺跡の近くに、日枝(ひえ)神社があるので訪ねました。


日枝神社参道。


前の写真の左に磨崖仏があります。


参道にあるクスノキの古木。


日枝神社社殿。
台明寺(だいみょうじ)と関係の深い神社で、創建は1203年です。


手水鉢の龍・・・
じゃなくて、これは蛇ですね。
塩ビパイプを蛇の胴体に見立てているようです。


手水鉢。
自然に出来た甌穴のようです。


「貢御古跡青葉竹」の碑。
ここにカンザンチクという竹があり、笛の用材として用いられてきました。
天智天皇が九州巡幸で大隅国へ来られたとき、笛竹として青葉をつけたまま献上したところ、音色が大変すばらしく、その後青葉をつけて献上するようになったそうです。


碑の脇にあるカンザンチク。
別名ダイミョウダケです。タケノコがおいしいことで知られています。
ダイミョウダケは普通「大名竹」と書きますが、「台明竹」が正しいかもしれませんね。
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台明寺渓谷公園

2010-08-20 | 水辺の風景
霧島市国分台明寺にある、台明寺(だいみょうじ)渓谷公園を紹介します。
川は、天降川の支流の郡田川です。


台明寺渓谷公園に架かる橋。
この橋を渡って川辺を散策できます。


橋から上流を望む。


左岸の階段を下りてみました。
河床の岩盤を滝のように流れ落ちています。


少し上流に堰がありました。


堰の上流。
河床に岩盤が露出し、ここを流れる早瀬となっています。
真夏にこの公園を訪れると、マイナスイオンが漂っていて清涼感があります。


公園の下流に、台明寺跡があります。
7世紀に創建された由緒あるお寺です。
岩の右半分は浮いていますが、よく転げ落ちないものです。上流の岩は落ちています。


岩に掘られた祭壇。
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種子島の海

2010-08-18 | 水辺の風景

種子島の北端から西海岸の風景です。


種子島の北端、喜志鹿崎です。
視界がよいときは、向こうに大隅半島が見えます。


喜志鹿崎灯台。
前の写真は、右の道の奥から撮ったものです。

種子島の西海岸を南へ行きます。

下石寺海岸。
正面に小さく見えるのが馬毛島。開発問題でゆれる島です。
季節によっては、馬毛島に沈む夕日が見られます。


能野(よきの)の砂浜と屋久島。


能野海水浴場。


岩場の海岸と屋久島。
ここに、日没方位角案内があります。
夕日は屋久島の右側に沈みます。


浜津脇にある雄龍・雌龍(おたつ・めたつ)の岩。


長浜海岸を望む。
種子島で一番長い砂浜です。
子供の頃、ハマグリ採りに来ました。
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泰平寺

2010-08-16 | 史跡
薩摩川内市大小路町にある泰平寺を紹介します。
泰平寺は、豊臣秀吉が薩摩の島津氏を討つ際に本陣とし、島津義久と対面したお寺です。


泰平寺。


隣にある泰平寺公園。


豊臣秀吉と島津義久の対面の像。
義久は剃髪し、泰平寺に出向いて秀吉と対面し、和睦の儀が行われました。
これにより、島津氏は存亡の危機を脱しました。


和睦石。
当時の泰平寺境内にあった石を並べて、和睦の記念としたものです。
薩摩川内市指定文化財です。


宥(ゆう)印法印の墓。
当時の泰平寺の住職だった人で、和睦のあっせんに功がありました。


泰平寺住僧墓。
歴代の住職の墓です。


なぜか、聖徳太子の像が・・・
聖徳太子はさしがねの考案者で、川内工友会が祭ったものです。
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食の思い出「滋賀の鮒寿司」

2010-08-14 | 食べ物
転勤や旅先で食べた食べ物の思い出を、シリーズで掲載します。

就職して最初の赴任地は滋賀県で、彦根市に住んだ。
彦根は、井伊直弼の彦根城がある、琵琶湖に面した美しい城下町だった。
町の中を芹川という川が流れ、そのほとりにアパートがあり、春は堤防の桜並木がきれいだった。
琵琶湖の北に竹生島という島があり、友達や家族が来ると、彦根城と竹生島によく案内した。

アパートは銀座という繁華街に近く、週末はそこにある小料理屋へ通った。
夫婦でやっている、こぢんまりとした雰囲気のいい店だった。
そこでよく食べたものが、鮒寿司だった。
滋賀県は海のない県なので、淡水魚を保存する方法が発達した。
鮒寿司は、琵琶湖のニゴロブナをご飯に漬け込んで発酵させたなれ寿司で、独特の発酵臭がある。
長い時間をかけて熟成させたフナは、生の魚とは全く異なった深い味わいがする。
最初は、腐ったような匂いが鼻につき抵抗があったが、酒の肴にするうちに、おいしく食べられるようになった。
スライスした鮒寿司をそのままいただくが、最後に吸い物に入れて出してくれた。
鮒寿司の入った吸い物は、少しクセがあるものの、コクのある味だった。

彦根には4年間住んだが、転勤が決まって最後に店に行った日に、ご夫婦から記念の徳利をいただいた。
この徳利は転勤先に持って歩き、これで酒を飲むと、滋賀のこと、ご夫婦のこと、鮒寿司のことを思い出すのだった。


鮒寿司。(http://www.funachika.com/より)

留守をするので、コメント欄閉じています。
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縄状玄武岩と逆さ開聞岳

2010-08-12 | 風景
前回紹介した花瀬望比公園の海岸に、鹿児島県指定文化財(天然記念物)の縄状玄武岩があるので紹介します。


望比公園から見た海岸。
ここに岩が広がっていますが、これが縄状玄武岩です。


縄状玄武岩は、紀元前5百年ごろ、開聞岳の噴火で玄武岩質溶岩がこの海岸に流れて出来たものです。
この溶岩は、地表を流れるとき障害物に当たり、曲がったりねじれたりして縄状になっているのが特徴です。


溶岩は、桜島の溶岩のように塊状のものが多く、このようなものは珍しいそうです。





海岸に広がるさまざまな色の丸い石。
黒っぽいのが玄武岩。


海岸から開聞岳を望む。
建物のあるところが花瀬望比公園。


さて、以前鏡池を紹介しましたが、そのときは池に写る開聞岳の写真を撮れなかったので、再訪しました。
今回は波がなく、鏡池に写る逆さ開聞岳が見えました。
鏡のように写るから、鏡池というんでしょうね。


逆さ薩摩富士。
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