鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

伊集院麓

2010-12-30 | 史跡
少し前ですが、日置市伊集院町の伊集院麓を訪ねました。
伊集院小学校の周辺です。


伊集院小学校の前の通り。
左が小学校です。


伊集院小学校。


前の写真の入口を入ると、右に地頭仮屋本門があります。
小学校の敷地が地頭仮屋でした。


地頭仮屋本門。
この門は、明治25年から当時の日置郡長有馬氏の自宅にありましたが、昭和60年、元の地頭仮屋跡に帰ってきました。


最初の写真の突き当たりに、南方神社があります。


南方神社の石灯籠。
戊辰役出征者の武運を願って、一対の石灯籠が建てられています。


クスノキと南方神社社殿。


近くの墓地に仏像がありました。


武家門の家が見られました。


石柱の門の家もあります。

今年の記事は今回で終わりです。ご覧いただき、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
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奄美の枕状溶岩

2010-12-28 | 風景
奄美大島にある枕状溶岩を紹介します。


奄美空港から名瀬に向かうと、奄美市笠利町に、ばしゃ山というリゾート地があり、その近くの県道脇にあります。


枕状溶岩は、マグマが海底に流れ出て、急に冷やされたために出来たものです。
俵状溶岩とも言います。
溶岩といえば、桜島の溶岩のようにゴツゴツしたものが多いですが、枕あるいは俵を積んだような丸い溶岩です。


奄美大島は堆積岩からなる島で、溶岩はほとんどありませんが、それが枕状溶岩という珍しい溶岩です。


左(枕状溶岩)と右で、岩の形が違うのがわかると思います。
右隣の岩は、奄美大島本来の堆積岩です


右の堆積岩のアップ。
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食の思い出「山形のさくらんぼ」

2010-12-26 | 食べ物
仙台に住んでいるとき、仕事や遊びで山形によく行った。
月山に登ったが、7月だというのに雪が残っており、夏スキーをやっていた。
登山道には、黒百合が咲いていた。

山形は果物大国であり、春にはさくらんぼの白い花が咲き、秋には真っ赤なりんごが、道から手を伸ばせば届くところにたわわに実っていた。
南国育ちの私には、その光景が珍しかった。

家族でさくらんぼ狩りに行ったことがある。
国道には、さくらんぼ売りの店がずらりと並んでいた。
園内には、木の下に銀色のシートが張られていた。
下から日光を反射させ、色付きを良くするためである。
私が木に登ってさくらんぼを採り、下にいる妻と子供にあげた。
完全に熟したものはなく、赤く色づき始めたものがあるだけだった。

山形のさくらんぼ農家出身の同僚が、さくらんぼを持ってきてくれたことがあるが、それは今まで食べたどれより甘くおいしいものだった。
店に売っているさくらんぼは、熟す前に収穫し、流通過程で色づかせるため、木で熟したおいしいさくらんぼは農家しか食べられない、ということだった。

この経験が忘れられず、鹿児島に帰ってから、自宅の庭にさくらんぼの木を植えた。
小粒であるが赤い可憐な実をつけ、自宅でさくらんぼ狩りが出来るのはうれしい。


自宅の庭のさくらんぼの花。


かわいいさくらんぼ。
見ているだけで、幸せな気分になる。
木で熟したさくらんぼは、本当においしい。
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扇山の田の神と慰霊碑

2010-12-24 | 田の神
南さつま市金峰町扇山の田の神を訪ねました。


道路下の荒地にある扇山の田の神。
元は、田んぼの脇にあったのが、耕作放棄地になったのかもしれません。


右手にクワ、左手にメシゲを持っています。
建立は、文化7年(1810年)です。


後姿。
ワラツト(彫られたものと本物のワラ)を背負っています。


田の神の近くの山の麓に慰霊碑があります。
平成5年9月3日、台風13号の風水害により正面の山が崩れ、公民館に非難していた20人が亡くなったのです。


慰霊碑。
碑文は、この地で育ち、犠牲となった畠中勝幸君(当時12歳)の、「野原はうたう」という扇山の四季の美しさをうたった詩です。
この詩に感銘を受けた人々によって建てられました。


勝幸君の詩です。
 野原はうたう 風にまぎれて
 春はつくしが生え たんぽぽが咲く
 夏はセミが鳴き チョウがまう
 秋はひがん花が咲き とんぼが飛ぶ
 冬はみんな休む 森も 虫も 花も
 だけど野原はうたう 風にまぎれて

風のざわめき、虫の音、小川のささやき…そんな野原のハーモニーが聞こえてきそうです。


碑のところから見た扇山集落。
こんなのどかなところで悲劇が起きたのです。
田の神も、冥福を祈っているでしょう。
右の高い山が金峰山。
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西之表港

2010-12-22 | 水辺の風景
種子島の西之表港を散策しました。


左が、ジェットフォイルが着いた浮き桟橋。
停泊しているのが「ロケット」。


岸壁に、カーフェリー「プリンセスわかさ」が停泊しています。


前の写真の隣にある池田港です。


旧港と西之表市街地を望む。


旧港に、女性島主だった松寿院(島津斉彬と篤姫の叔母さん)が築いた石造り防波堤「ガンギ」があります。


前の写真の対岸にあるガンギ。


ポルトガルから贈られた「海の男の像」。
1970年の大阪万博で、ポルトガル館の入口に展示してあったものを、鉄砲伝来を記念して贈られたものです。


最近完成した新しい岸壁です。


これは以前撮影したものですが、新岸壁に停泊している豪華客船「にっぽん丸」。
時々、豪華客船が西之表港に入港します。
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種子島への風景

2010-12-20 | 水辺の風景
種子島へ帰省したときの船からの風景です。


高速船(ジェットフォイル)の「トッピー」で鹿児島港を出港です。
ちなみに、トッピーは種子島の方言で飛び魚のことです。
飛び魚のように海の上を走るから。


開聞岳と、右のフタコブラクダのような山が竹山。
その間の、白い岩峰は俣川洲(またごし)。


薩摩半島南端を過ぎ、開聞岳に別れを告げます。


左に、日本本土の最南端、佐多岬が見えます。


右に薄く硫黄島(右)と竹島が見えてきました。
さらに向こうに黒島があり、3島合わせて三島村です。


同じ種子島へ向かうカーフェリー「プリンセスわかさ」です。
「わかさ」は、鉄砲伝来のときのヒロイン、若狭から取ったもの。


右に馬毛島が見えます。
今は無人島ですが、子供の頃は小中学校があり、遊びに行ったことがあります。
開発問題でゆれる島です。


種子島の西之表港に入港しました。1時間半の船旅です。
浮き桟橋の反対側に、ジェットフォイル「ロケット」が停泊しています。


西之表港。
船は、貨物フェリー「新さつま」。
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言葉遊び

2010-12-18 | エッセイ
日本には、駄洒落やしりとりを始めとして言葉遊びが多い。

倒語
「手袋の反対、なーんだ?」
「ろくぶて」
と答えて6回ぶたれた、などという人もいるだろう。

回文
「竹薮焼けた」のように、反対から読んでも同じ言葉である。
回文の傑作に
長き夜の遠の眠りの皆目覚め 浪乗り船の音のよきかな
(ながきよのとおのねぶりのみなめざめ なみのりふねのおとのよきかな)
というのがある。

なぞかけ
○○とかけて××と解く、その心は?
という遊びである。
「スカートとかけて、結婚式のスピーチと解く」
「その心は?」
「どちらも、短いほうが喜ばれる」

無理問答
「パン食なのに米国とはこれいかに?」
「米食なのにジャパンというが如し」
パンと米、米国とジャパン、のように類似する言葉で答えるのがいい答といえる。

言葉遊びの傑作は、いろは歌であろう。
47文字の仮名を全て使って、無常観を歌っている。
いろは歌を7文字づつ区切り、最後の字を並べると「とかなくてしす」となる。
これは、咎(とが)無くて死す、つまり無実の罪で殺されたというメッセージである、という説があるが本当だろうか。
こうなると、二重の言葉遊びである。

日本語ほど多くないだろうが、外国語にも言葉遊びがある。
昔読んだ英語の本に、こんなのがあった。
「怪物を見せてあげよう」
と夜、戸外へ連れて行くと、月と星が出ていた。
「ほら、ムーンスター(モンスター)だ」
これを読んで、英語にも駄洒落があると思った。

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白谷雲水峡(2)

2010-12-16 | 巨樹・古木
屋久島の白谷雲水峡の続きです。


動物に似た切株がありました。


ヤクシカの子供に遭遇しました。
2mまで近づきましたが逃げません。
サルにも会いました。
食べ物をやる人がいるそうですが、やってはいけません。


さつき吊り橋。


屋久島の花崗岩は、長石(四角い白いもの)が大きいです。


苔むす岩と屋久杉の倒木。


二代大杉。
二代杉の中でも特に大きなものです。


下から見上げた二代大杉。


前の写真の反対側。
一代目の切株には、多くの木が絡んでいます。


センリョウ(千両、センリョウ科)の実がありました。


弥生杉。
 幹周り:8.1m
 樹高:26.1m
 樹齢:約3000年


気根杉。
(きこんすぎと入力したら、既婚杉と変換されました。屋久島には、夫婦杉というのもあるから間違いではないかも。)

足を延ばせば、もののけ姫の森や、さまざまな屋久杉の巨木がありますが、そこまでは行きませんでした。
 
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白谷雲水峡(1)

2010-12-14 | 水辺の風景
屋久島の、白谷雲水峡を訪れました。


宮之浦から、県道を上っていきます。
これは、途中から見た宮之浦。


ふるさとの種子島が見えました。
水平線の薄く細長いのがそうです。


県道から白谷川を見下ろす。


初冬の屋久島の山並み。


雲水峡の出発地点です。
管理棟や駐車場があり、管理棟で300円支払います。
ここから白谷川を上流へ行きます。


白たえの滝。


上流から見た憩いの大岩。
花崗岩です。


二代杉。切株の上に種が落ちて発芽育成したものです。
屋久島には、このような二代杉がたくさん見られます。
一代目には、他の木が絡みついています。


飛流橋。


飛流橋から見た飛流落とし。
花崗岩の割れ目を流れ落ちる直線状の滝です。


飛流落としの上部。


苔むした屋久杉の倒木。

次回は、巨木を訪ねます。
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ハヤトウリの味噌漬け

2010-12-12 | 食べ物
ハヤトウリの味噌漬けを作りました。


ハヤトウリは、大正年間、アメリカから鹿児島に導入されました。
薩摩隼人の名を取って、ハヤトウリです。
しかし普及せず、今では野生化しています。
採る人も、あまりいません。


西洋梨のような形です。
味は淡白で、これと言った特徴がないため、普及しなかったのかもしれません。


半分に割ると、こんな形です。


皮を剥いて4つ割にし、2~3日乾燥させます。


味噌、砂糖、梅干の果肉に漬け込みます。
シャキシャキ感があり、梅干の酸味も加わったさっぱりした漬物です。
ハヤトウリは、あまり利用する人がいませんが、工夫次第ではいろいろな料理に使えそうです。
我が家では、炒め物や漬物に使用しています。
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