鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

大田発電所

2008-11-30 | 史跡
土木学会選奨土木遺産の大田発電所を紹介します。
場所は、日置市伊集院町大田にあります。
上流の取水口から見ていきましょう。


取水口の堰。
湾曲している珍しい堰です。
川は、神之川です。


貯水池まで導水する水路。


発電所の上にある貯水池。


貯水池から発電所まで導水する轟隧道の入口。


発電所を下流から見たものです。


発電所の建物。

この大田発電所(旧名:島津発電所)は、島津家の自家用発電所として、明治41年10月15日に運転を開始し、15km離れた串木野神岡鉱山に送電していました。
昭和26年からは九州電力が引き継いでおり、今も現役の発電所です。

建物は石造り建造物で、切妻屋根の母屋に六角形の塔を持つ全国的にみても珍しい構造です。
妻部には、島津家の紋である丸に十の字があります。
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荒田八幡宮のクスノキ

2008-11-28 | 巨樹・古木
鹿児島市の保存樹に指定されている古木があり、今までも何本か紹介しました。
その中で、保存樹第1号に指定されている木があるので訪ねました。
鹿児島市荒田2丁目にある、荒田八幡宮のクスノキです。
市電「荒田八幡電停」の横にあります。


荒田八幡宮。
鹿児島神宮の別宮として、天文21年(1552年)島津貴久公により現在地に再興されたそうです。
境内の木は全てクスノキで、うっそうと茂っています。
このクスノキ全体が保存樹に指定されています。


御神木となっている最大のクスノキ。
 幹周り:4.95m
 樹高:17m


前の木の根元。
他の木と異なり、注連縄が巻かれています。


保存樹第1号の看板。
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不便なこと

2008-11-26 | エッセイ
世の中には、不便であり、直して欲しいことがある。

数字の0と、アルファベットのO(オー)の区別がつかなくて、不便である。
数字の1と、アルファベットのI(アイ)、アルファベットのl(小文字のエル)の区別もつかない。
数字の9とアルファベットのq(小文字のキュー)、数学記号の×(かける)とアルファベットのX(エックス)も似ている。
文字を決めた人にいまさら文句を言っても仕方がないが、これらは別の字にして欲しかった。
ゼロとオーを区別するために、かつて、コンピューターで、ゼロをθのように横棒を入れたものを使用することもあったが、今はあまり見ない。
これらを間違えたためメールが届かない、などの弊害も多いと思われる。
あるところのメールアドレスに、l(小文字のエル)があるが、間違える人がいると見えて
「数字のイチじゃなく、小文字のエルですからね」
と念を押されることがある。

自治体の町は、チョウとマチと二通りの読みがある。(村も同じ)
ある県はチョウ、ある県はマチ、と統一されているわけでなく不規則である。
日本中の町名を覚えられるわけではないから、アナウンサー泣かせだろう。
これは、できればどちらかに統一して欲しい。
市町村(シチョウソン)だから、チョウが妥当だろう。
「固有名詞だから・・・」
と言われればそれまでだが、チョウかマチかは好みの問題であり、必然性があるわけではない。
市の場合はシで統一されており、「市町村合併を機に、日置市(ひおきいち)と呼びます」というところはない。
さらに町の場合は、自治体としての町と、その中の地名としての町(例えば、鹿児島市和田町など)があり、問題はややこしい。

株式会社を、社名の上につける会社と下につける会社があり、これも悩ましい。
いちいち覚えられないから、確認せずに使用して、トラブルになることもある。
日本のビジネス上、余計な神経と労力を使っている。
これも固有名詞だが、固有名詞は社名だけということにして、その下に機械的に株式会社と付ける、としても不都合はないのではないだろうか。
学校の場合、○○小学校(中学校、高校)、と全て下で統一されている。
これが、「私のところは小学校○○と呼びます」となったら、混乱することはなはだしい。

これらはいずれも、簡単に直せる問題ではない。
でも、人間の英知で何とかして欲しい。
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旧麓の石橋

2008-11-24 | 石橋
昨日紹介した鹿児島市喜入町の旧麓。
そこに石橋がいくつかあります。


昨日紹介した武家屋敷跡の石橋を横から見たものです。
民家の前に水路があり、そこに架かっています。


近くの民家の前にも、石橋がかかっています。


前の石橋を横から見たものです。


旧麓から、一倉小学校に向かって少し行くと、八幡川の支流があり、そこに桁橋が架かっています。
左岸から見た桁橋です。
 名称:不詳
 橋長:4.35m
 幅員:2.65m
 架設年代:大正後期


前の桁橋を、下流から見たものです。
上流に玉繁寺橋が見えます。


桁橋の上流にある玉繁寺橋を、上流から見たもの。
 橋長:3.6m
 幅員:3.7m
 架設年代:昭和7年
アーチの中に、桁橋が見えます。 
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旧麓の田の神

2008-11-23 | 田の神
鹿児島市喜入町に、旧麓というところがあります。
麓とは、昔の武家屋敷の跡ですが、ここもそうです。
喜入の麓は、元の役場付近に移ったため、ここは旧麓と言います。


旧麓の武家屋敷跡。
溶結凝灰岩の石垣が続く家並みです。


由緒ありそうな門。
手前は石橋です。


旧麓にある田の神。
この田の神は、1736年、天神の近くにあったものを、ここに移設したものだといわれています。
右手にメシゲ、左手にスリコギを持った、一般的な田の神です。


斜めから見たもの。


田の神の隣に公園があり、そこに水車があります。
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永吉川の甌穴群

2008-11-21 | 風景
日置市吹上町永吉の永吉川河床に、甌(おう)穴群があります。
場所は、県道永吉入佐鹿児島線にヤマンカン前というバス停があり、その近くの河床です。


橋から永吉川上流を眺めたもの。
河床には、溶結凝灰岩が露出しており、浸食されて凹凸が激しいです。
河床の甌穴群を、ウォッチングしてみました。


このような甌穴がたくさんあります。
甌穴は、岩の窪みに石が入り、流れで回転して丸い穴になったもので、ポットホールとも言います。
溶結凝灰岩は、甌穴ができやすい岩です。


浴槽ぐらいの大きさの甌穴。
ここに温泉が湧いたら、ちょうどいい浴槽になりそうです。


直径20cmくらいと小さいですが、きれいな円をしており、深く掘られています。


水が溜まって、手水鉢のよう。


四角い岩に丸い甌穴。
中には石があります。
このような石が甌穴を作ったんですね。
自然は偉大な造形家でもあります。
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永吉ダム

2008-11-19 | 水辺の風景
永吉川の支流の二俣川上流に、永吉ダムがあります。
場所は、日置市吹上町永吉です。


永吉ダム本体。
ダム諸元は次の通りです。
 ダム形式:傾斜コア型ロックフィルダム
 堤高:37m
 堤長:148m


右岸側に設けられた洪水吐です。
洪水のとき、ここから水がオーバーフローします。
洪水吐は、左岸か右岸の岩盤上に造られます。


ダム湖です。
渇水期の今、水量は少なく、湖面は低いです。
訪れる人もなく、山の緑を映して静まり返っていました。


ダム湖の上流に架けられた永吉ダム大橋。
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印口の滝

2008-11-17 | 水辺の風景
日置市日吉町吉利の印口というところに、印口の滝があるので訪ねました。


滝は、右岸側を通る道路から見ることができます。
これがその風景です。

河床に下りて迫力のある滝を見てみたいですが、河床に下りる道や、滝見台はありません。


右岸側の、滝の上部から見たものです。
ここからは結構迫力がありますが、やはり河床から見てみたいです。
右岸側の急斜面を、木を伝って河床に下りました。


河床の、正面から見た印口の滝です。
川は、永吉川です。
溶結凝灰岩の垂直の崖を豪快に流れ落ちています。
高さ10m位です。


滝つぼです。

お知らせ
当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
これまで、原則として毎日更新していましたが、都合により、当分の間これができなくなりました。
週2~3回になるでしょうか。
この状態が終われば、また元通りにできると思います。
引き続きご覧いただければうれしいです。
コメント (6)
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深固院跡と乳地蔵

2008-11-16 | 史跡
昨日、石橋を紹介した日置市日吉町吉利に、扇尾小学校がありますが、その近くに深固院(しんこいん)というお寺の跡があります。
鹿児島のお寺は、廃仏毀釈により徹底的に破壊されましたが、ここもそうです。
でも、石像やお墓など史跡がいくつか残っています。


お墓。
入口に対の仁王像がありますが、左の像は頭が取れています。


右の仁王像。


墓の内部。
ここにも石像があります。
丸いお墓は、お坊さんの墓と思われます。


この池も、当時からあったものでしょう。
ホテイアオイが生えています。

この深固院は、伊集院島津家の石屋(せきおく)という和尚が建てました。
飢饉の時、和尚は、籾を粉にして餅をつき、醤油をかけて焼いて食べさせたらそのおいしいこと。
住民に団子の名前を聞かれ、困った和尚は、とっさに
「こいはなあ、しんこだご」
と答え、鹿児島のしんこ団子はここから生まれたそうです。



深固院跡を出て、道路を右に行くと、道路脇にこの像があります。
子供を抱いた布袋像のような石像で、乳地蔵です。
この地蔵さんにお参りすると、乳の出が良くなるということで、妊産婦のお参りが絶えなかったそうです。


近くには、田の神もありました。
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板取橋他

2008-11-15 | 石橋
日置市にある石橋を訪ねました。


日置市吹上町松下にある桁橋の板取橋で、右岸から見たものです。
松下バス停のすぐ近くにあります。
川は、永吉川の支流の二俣川です。
高さが低いので、潜り橋と思われます。


上流から見た板取橋。
 橋長:2.45m
 幅員:1.8m


河床は溶結凝灰岩からなり、下流に小さな滝があります。
左上に石橋が見えます。


日置市日吉町吉利の鬼丸神社前にある参道橋です。
鳥居の向こうの階段を登ると神社があります。


鬼丸神社参道橋。
 橋長:3.3m
 幅員:1.3m
池に架かる橋ですが、水はありません。


鬼丸神社。


同じ日吉町吉利にある第二吉利橋で、上流から見たもの。
 橋長:4.8m
 幅員:2.6m
 架設年代:大正10年
川は、森護川です。
澱粉工場の脇にあります。


日吉町笠ヶ野にある笠ヶ野橋で、上流から見たもの。
笠ヶ野バス停の少し下流にあります。
 橋長:5.3m
 幅員:2.8m
川は、大川です。
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