鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

慈眼寺の石橋(1)

2008-05-31 | 石橋
慈眼寺公園を流れる和田川には、石橋がいくつかありますので、まとめて紹介します。
下流のものから見て行きましょう。

一昨日紹介した酒水の井戸の近くに、桁橋の遊仙橋があります。

下流から見た遊仙橋。
 橋長:8.66m
 幅員:2.32m
 支間数:3桁
 架設年代:昭和2年


遊仙橋の上部。
右岸から見たものです。


遊仙橋のすぐ上流にある桁橋で、上流から見たものです。
名称は不詳です。
 橋長:9.85m
 幅員:2.29m
 支間数:5桁
 架設年代:不詳
水に写って逆さ橋になっています。


前の橋を下流から見たものです。


一昨日紹介した池に、小さな桁橋が架かっています。


同じく、池に架かる桁橋です。
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慈眼寺公園(2)

2008-05-30 | 史跡
慈眼寺公園の続きです。


和田川の河床には岩盤(溶結凝灰岩)が露出し、これを浸食して流れています。


和田川に沿って遊歩道があり、これを上流に行きます。
遊歩道沿いには、このような石仏があります。
弘法大師を慕う鹿児島の観音講の人が、城山、伊敷の梅ヶ淵などに88体の仏像を安置したもので、ここには19体あります。


川岸には、ソーメン流しの施設があります。


和田川から台地の上に登り、ふるさと考古歴史館のあるところに行きます。
その隣にある、イタリア式水階段(カスケード)です。
ルネッサンス期の庭園様式で、斜面の上位のテラスと下位のテラスを、階段状の流れでつないでいるものです。


水階段のアップ。


さらに上に登っていったところに、谷山神社があります。


谷山神社から眺めた、鹿児島市街地と桜島。
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慈眼寺公園(1)

2008-05-29 | 史跡
鹿児島市下福元町に、慈眼寺(じげんじ)公園があります。
ここは慈眼寺があったところで、史跡公園になっています。

慈眼寺は、今から1300年前、百済の僧日羅によって開基されました。
その後1542年、島津貴久が寺を造営し、福昌寺の末寺として栄えました。
島津家久は、自分の号「慈眼」の名を取って慈眼寺と名付けました。
明治2年の廃仏毀釈によって寺は消失しました。
和田川に沿って史跡がありますが、下流から見ていきましょう。


酒水の井戸。
崖の下から湧水があり、この水は水質が非常に良く、昔から酒造に用いられていました。
今でも、汲みに来る人が多いです。


酒水の井戸のすぐ上流にある池。


対の仁王像。
この仁王像は、[三国名勝図会]によると、境内入り口に茅葺の仁王門があって、そこに置かれていたことがわかります。
廃仏毀釈でも、大破を免れてここに残っています。


大雲白峯和尚の墓。
日羅から12代目の和尚です。
丸い墓は、僧の墓の特徴だそうです。


稲荷神社。
島津貴久が、玉林城を攻めたとき、本陣に白狐が現れ、幸先のよい印として喜び、城が落ちたあと建立したといわれています。
手前の橋は石橋ですが、石橋はまとめて紹介します。


和田川には、小さいながら滝もあります。
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相星かくれ念仏洞

2008-05-28 | 史跡
江戸時代、薩摩藩は浄土真宗(一向宗)を禁止し、厳しく弾圧しました。
このため、信者は山中の洞窟で祈り、信仰を続けました。
これがかくれ念仏洞で、鹿児島にはあちこちにあります。
このうち、鹿児島市花尾町のかくれ念仏洞は以前紹介しました。

南さつま市加世田の相星にもかくれ念仏洞があります。
万世の少し南に相星川が流れており、その上流部にあります。
花尾のかくれ念仏は、山の中腹にありますが、ここは川岸にあります。


相星川から洞窟を見たところ。
洞窟は、河床から1m程度の高さのところにあります。


洞窟。
岩の割れ目に沿って洞窟が形成されています。
この洞窟は、川からの高さが低いため、洪水時に水が入り込むものと思われます。
その形跡がありました。


洞窟内部。
広さは3畳くらいで、石碑や壷が安置されています。
仏像は集落に持ち帰って、ここには置いていません。
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原のタブノキ

2008-05-27 | 巨樹・古木
南さつま市大浦町に、鹿児島の名木になっているタブノキがあります。
旧大浦町役場から、県道久志大浦線を南に少し行くと、原という集落があり、そこにあります。


県道より1段高いところに、竹やぶに囲まれた墓地があります。
タブノキは、左です。


タブノキ(クスノキ科)の根元。
 樹高:25m
 幹周り:8.9m
 樹齢:300年
まるで、この墓地の精霊のような風格があります。
狭い空間のため、全容を写せません。


タブノキの上部。
墓地に覆いかぶさるようにして、葉が茂っています。

タブノキは、暖地の海岸付近に多い常緑高木で、神社にも植えられることがあります。
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阿蘇カドリー・ドミニオン

2008-05-26 | 
昨日、熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンに行ってきました。
お目当ては、テレビの「天才 志村どうぶつ園」に出てくる、チンパンジーのパン君と、ブルドッグのジェームスです。
ショーは、子供が多く満員でした。
出し物は、水戸黄門でした。
しかし、撮影禁止で写真はありません。


クマのショーは撮影OKでした。
器用に立って玉乗りです。


2輪車も乗りこなします。
クマも、意外と芸達者です。


犬の広場で、大型犬から小型犬まで多くの犬と触れ合いました。


猫の家。
おすましのポーズ。
猫は、動きがあまりなく、写真をたくさん撮ることができました。


CDプレーヤーの上でお休みの猫。


この襟巻きは何のために付けているのでしょう。

動物と触れ合って癒された1日でした。
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歌詞の意味

2008-05-24 | エッセイ
歌詞の意味がわからずに、あるいは間違えて歌っていることがある。
昔の歌詞は文語体だったり、小中学校の音楽の教科書が、音符の下にひらがなで書いているだけだったりするために、そんなことが多い。
本(高島俊男「お言葉ですが」シリーズ、清水義範「はじめてわかる国語」他)からの受け売りであるが、そんな歌詞を挙げてみよう。

よく挙げられるのが、赤とんぼの歌詞
 夕焼け小焼けの赤とんぼ 
 おわれて見たのはいつの日か
これを「追われて」と思っている人が多い。
赤とんぼに追われて見たとすれば、情景がしっくりこない。
もちろん正解は、「負われて」。
ねえやにおんぶされて見たのである。

また、同じ赤とんぼの
 十五でねえやは嫁に行き 
 お里の便りも絶えはてた
とはどんな状況だろうか。
「ねえや」は姉や(自分のお姉さん)ではなく「姐や」。子守奉公の女の子である。
自分を子守してくれた姐やが嫁に行ったため、その実家からの便り(手紙だけでなく田舎の食べ物ということもあろう)が来なくなったのである。

箱根八里という歌詞の
 前にそびえ しりえにさそう
の「しりえにさそう」とはどういう意味だろう。
しりえには「後方に」であるが、さそうとは何だろう。
後ろにおいでと誘うのだろうか。どうもしっくり来ない。
さそうは、文語体で書いたら「支ふ」。支えるということである。
支えるとは、固定して動かないようにすること、妨害することである。
その前の歌詞、
 万丈の山 千尋の谷
と合わせ、前に行こうとすれば万丈の山がそびえ、後ろに戻ろうとすれば、千尋の谷が妨害して進めない、ということである。

同じ箱根八里の
 いっぷかんにあたるやばんぷもひらくなし
とは何だろう。
中学校で習ったときは、ちんぷんかんぷんだった。
漢字で書けばわかりやすい。
 一夫関に当たるや 万夫も開く無し
関所が厳しいため、一人の兵で守っても、万の兵がこれを突破することができないということである。

最後に少し難しいのを・・・
卒業式の歌、仰げば尊し(最近は歌われなくなったようだが)の
 今こそ別れめ いざさらば
を、今こそ別れ目、道などの別れ目だと思っている人が多い(私も思っていた)。
これは、文語体の「今別れむ」(今別れよう)が、係り結び(高校の古典の時間に習った記憶がかすかに)で、こそ+已然形となり、「別れむ」が「別れめ」に変化したものである。
つまり、さあ、今別れよう! と強調して言っているのである。

このように、昔の歌詞はわからないものが多い。
だが、最近の横文字入りの歌詞はもっとわからない。
コメント (12)
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オオキンケイギク他

2008-05-23 | 植物
花の島といっていいほど、一年中花が咲き乱れている種子島。
今咲いている花です。


オオキンケイギク(大金鶏菊)キク科
道路脇に咲き乱れています。
別名[特攻花]と言います。
どうしてそう言うのかは、
・特攻基地のある知覧や鹿屋にたくさん咲いていた。
・特攻に出撃する前夜、宿の女将が特攻隊員に手渡した。
・隊員が出撃して、途中にこの花を落とし、そこから広まった。
・最初の特攻のとき芽吹き、最後の特攻のとき実を結んだ。
など、いろいろあるようです。
小さなひまわりに似て明るいこの花と、特攻のイメージが結びつきません。
でも、鹿児島では、特攻と絡めて語られる花です。


アブラギリ(油桐)トウダイグサ科
この時期、あちこちで山を白く彩っています。
種から桐油を作ることから、この名がついています。
種子島のほか、屋久島でも多く見られます。


アブラギリのアップ。


テッポウユリ(鉄砲百合)ユリ科
鉄砲伝来の島にテッポウユリ・・・
この花も、種子島を代表する花です。
道路脇や田畑の脇に、野生の花、植栽の花が咲き乱れています。
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アザミの佃煮

2008-05-22 | 食べ物
種子島の郷土食にアザミの佃煮があります。
妻が、南さつま市笠沙町の海岸から、アザミを取ってきました。
これでアザミの佃煮を作りました。


アザミの茎。
葉を落としていますが、海岸に多いオイランアザミかと思います。
茎の刺などをそぎ落とし、4cm程度に切り、一晩水に漬けてアクを抜きます。


醤油、みりん、砂糖を入れて、水が少なくなるまで鍋で煮詰めます。
最後に胡麻を入れます。
この大鍋で、3回作りました。


アザミの佃煮の完成。
繊維たっぷりでコシがあり、立派なおかずの一品です。
大量に作り、保存食にしたり人に配ったりしました。
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バラのアーチ

2008-05-20 | 植物
♪バラが咲いた バラが咲いた 真っ赤なバラが・・・
玄関にバラのアーチを作っていますが、そのバラが咲きました。


真っ赤なバラではなく、ピンクのバラです。
左にも黄色のバラを植えているのですが、土壌が違うのか成長が遅く、まだ咲いていません。
従って片アーチです。
バラの花の命も桜と同じように短く、一つ一つの花は1週間も持ちません。
風に吹かれて、ハラハラと散る花びらも、風情があります。
でも、次々つぼみが出るため、全体に桜より長く咲いています。
下を通ると、いい香りがします。


蝋細工のように繊細なバラの花びら。


ついでに、今庭に咲いている花を見てみると・・・

大輪のアマリリスがたくさん咲いています。
♪・・・しらべはアマリリス


庭の甕に植えているハスも咲きました。


イチゴ
つる性の食用イチゴです。
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