鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

ノカンゾウ他

2012-08-30 | 植物

近くの野山で見かけた花実です。

 

ノカンゾウ(野萓草) ユリ科

似た花にヤブカンゾウがありますが、ヤブカンゾウは八重、ノカンゾウは一重です。

 

コフジウツギ(小藤空木) フジウツギ科

紫色の小さな花が、房状に垂れて咲いています。

 

センニンソウ(仙人草) キンポウゲ科

道路脇に小さな花が密集して咲いています。毒があるそうです。

 

センニンソウのアップ。

4枚の花弁に見えるのはガクです。

 

ゲンノショウコ(現の証拠) フウロソウ科

下痢止めの薬として用いられ、すぐに薬効があることから「現の証拠」です。

 

カエデドコロ(楓野老) ヤマノイモ科

名前の由来は、葉がカエデの葉に似ていることからです。 

 

サルスベリ(百日紅)  ミソハギ科

花の時期が長く、真夏を彩ってくれます。

 

イヌビワ(犬枇杷、クワ科)の実。

食べることができ、イチジクに似た味がします。子供の頃、よく食べていました。

イヌがついているのは、ビワに似ているが本物より劣る、という意味です。形も味も、ビワには似ていませんが。

 

ヤブミョウガ(薮茗荷、ツククサ科)の実。

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反対のことわざ

2012-08-28 | エッセイ

ことわざの中には、正反対の意味のものが多い。

 

「瓜の蔓に茄子(なすび)はならぬ」

血は争えないからなあ、と思うと

「鳶(とんび)が鷹を産む」

突然変異ということもあるからな。

 

「渡る世間に鬼はなし」

世の中には親切な人もいて、何とかなっていくものだよな、と人を信じる気になると

「人を見たら泥棒と思え」

と、人を信じてはいけないと教える。

 

「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」

才能がある奴は小さいときから違うものだな、と凡庸な子供だった我が身をあきらめると

「大器晩成」

と、救われるようなことわざもある。まあ、私の歳になったら、このことわざも意味がないが。

 

「善は急げ」

と言うから急いでやろうとすると

「せいてはことを仕損じる」

と、ゆっくりやれと言う。

 

「一石二鳥」

とうまい話もあれば

「二兎を追うものは一兎をも得ず」

と戒める。

 

「初めが肝心」

そう、何事も最初が大事だよな、と思うと

「終わりよければ全てよし」

と、最初はどうでもいいようなことを言う。

 

「立つ鳥跡を濁さず」

立ち去るときはきちんとしていくことが大事だな、と思うと

「旅の恥はかき捨て」

とも言う。

 

「武士は食わねど高楊枝」

と、やせ我慢をして言ったかと思うと

「腹が減っては戦が出来ぬ」

プライドだけでは生きていけないからな。

 

これらのことわざ、一方が正しくて片方は間違い、というものではない。

人は、白黒に分けられるほど単純なものではないからだ。

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日光神社の杉

2012-08-26 | 巨樹・古木

曽於市財部町日光の、日光神社にある杉を紹介します。

 

神社入口にある杉の古木。

 幹周り:6.2m

 樹高:35m

 樹齢:300年

 

近景。

 

根元。土手に根を張っており、幹には蔦が絡んでいます。

 

上部。

 

うっそうとした参道を通って、神社へ行きます。

 

参道にある杉の古木。左はクスノキ。

 

日光神社社殿。

創建は710年で、「日まつり」が行われていた跡に置かれた神社だから日光神社というそうです。

 

前の写真の左にある神牛神馬殿。

この付近は畜産が盛んだから、牛馬の神社があるのでしょうか。

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三連轟

2012-08-24 | 水辺の風景

8月18日に紹介した曽於市財部町の桐原の滝から下流へ行くと、三連轟という滝があります。

 

道路脇に案内板があって、ここから見ることができます。

 

道路から見た三連轟。

3段に落ちているのがわかると思います。 

 

近景。桐原の滝と同じく、溶結凝灰岩を落ちる滝です。

 

川に下りていくと、滝見台と橋があります。

 

滝見台から見た三連轟。最上段は小さく見えます。

 

橋から下流を望む。川で遊んでいる人がいました。

 

釣りをして遊ぶ人たち。

 

さらに下流を望む。

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溝ノ口洞穴

2012-08-22 | 風景

曽於市財部町の溝ノ口洞穴を紹介します。

 

鳥居の向こうにあります。

 

正面の崖の下に洞穴が見えてきました。

 

洞穴入口。横13.8m、高さ8.6mあります。

 

入口に祭られている岩穴観音像。

 

洞穴内部です。地質はシラスで、地下水による侵食作用で洞穴ができました。

 

洞穴の奥です。昭和41年の関西大学探検部の調査によると、長さ224mあるそうです。

犬を中に入れたら、高千穂峰に出てきたという伝説があるそうです。

 

内部から入口を見る。

 

洞穴からは豊かな水が湧いています。この水が洞穴を作ったのです。

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八ケ代橋他

2012-08-20 | 石橋

曽於市財部町の石橋を二つ紹介します。

 

上流から見た八ケ代(やかしろ)橋。アーチが非常に扁平です。

 橋長:28.6m

 幅員:4.3m

 架設年代:大正14年3月23日

 

上流右岸より。

石橋の上に新しい橋(昭和51年竣工)が乗った構造です。石橋の上部をコンクリートで拡幅したものは多いですが、橋そのものが乗った石橋は珍しいです。

壁石のところにアーチがあり、空洞になっています。これも珍しいです。

 

下流から見たアーチ部と、上の新しい橋。 

 

右岸部。 

 

右岸から見た上部。地域の幹線道路です。

 

上流から見た水之手橋。 財部駅の少し上流に架かっています。

 

近景。

 橋長:13.6m

 幅員:4.27m

 架設年代:大正2年

 

アーチ部と左岸部。 

 

左岸から見た上部。この橋も地域の幹線道路です。

橋の向こうは、JR都城隼人線。

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桐原の滝と大川原峡

2012-08-18 | 水辺の風景

猛暑のさなか、曽於市財部町にある桐原の滝と大川原峡を訪ねました。

 

桐原の滝遠景。幅40m、落差12mです。

川は、大淀川の支流の溝ノ口川です。

 

近景。溶結凝灰岩を落ちる滝です。

 

向かって左の滝。

 

向かって右の滝。

 

滝の下流を望む。橋は、絶好の滝見台になっていて、最初の写真はここから撮ったものです。

 

桐原の滝から少し上流へ行くと、大川原峡があります。

岩盤をすべり落ちる早瀬や小さな滝のある渓谷です。

 

家族連れが水と戯れていました。

 

そうめん流しの施設があります。ここで、そうめんをいただきました。

 

そうめん流しの隣にある橋から上流を望む。河床には遊歩道が整備されており、渓谷を散策することができます。

暑さを忘れたひと時でした。

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春花田の田の神他

2012-08-16 | 田の神

薩摩川内市城上町の、城上小学校の少し北の県道脇に、多くの田の神が祭られています。

 

県道脇の田の神の集団。

 

春花田の田の神。

あちこちの田の神を、ここに集めているようです。

 

双体の田の神です。

 

岩瀬戸の田の神。

 

小川路の田の神。

 

同じく、小川路の田の神。

 

松下田の田の神。

これらの中には、新しい田の神もあるようです。

 

田の神以外の像もあります。これは地蔵菩薩です。

 

六地蔵。

 

田の神の写真を撮っていたとき、地元の方が見えて、このパンフレットをくださいました。

城上校区で作成しているパンフレットで、地域全体で田の神を大事にしていることがわかります。

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食の思い出「ベトナム」

2012-08-14 | 食べ物

ベトナム旅行に行ったことがある。

私たち夫婦以外にツァーの申込者がなく、添乗員のつかないツァーだったため、夫婦二人旅だった。

ホーチミン市(旧サイゴン)のホテルに泊まり、ガイド、運転手、我々夫婦の4人で、宮殿跡、クチのベトナム戦争跡地、メコン川などを観光した。

クチは、狭いトンネルが無数に掘られ、手製の幼稚な武器があり、ベトナム戦争の実態が少し理解できた。

 

メコン川の河口は黄土色をしており、対岸が見えないほど広く、大陸的な風景だった。

中州に渡り、そこの観光果樹園で果物を食べた。

トロピカルな味のする果物ばかりだった。

小学生くらいの女の子が歌を歌い、チップをあげた。

幼い子といえど、観光客相手に稼いでいるのだろう。

 

サイゴンの市場に行ったが、中に入ったとたん、すえたような臭いに思わずウェッとなった。

肉、魚、野菜、果物、加工食品など実にたくさんの食材があり、それらのにおいが混じりあい、腐ったように臭いが立ち込めているのであった。

ここに来る日本人は、気持ち悪くなる人が多いそうで、いかに日本が臭いの少ない国であるか再認識した。

 

ベトナム料理を食べたが、付け合せの野菜にコリアンダー、バジル、タデなどの香草類をたっぷりと使っており、それが、舌を刺激する強烈な味と香りを放っているのだった。

料理そのものの味より、これらの味と香りがいつまでも舌に残った。

 

日本に、ベトナム料理、タイ料理など、外国料理の店があるが、ほとんどは日本人向けに食べやすくしたものだろう。

本当の外国料理を理解するには、その国へ行き、市場を回り、人々が普通に食べているものを食するしかないだろう。

 

メコン川の中州で、南国の果物を食べる。

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轟の滝と石の堰

2012-08-12 | 水辺の風景

鹿児島市春山町にある轟の滝と石の堰を紹介します。

県道永吉入佐鹿児島線の、春山口バス停の近くにあります。

 

最下流部。川は永田川です。

轟の滝といっても、一つの滝ではなく、小さな滝と早瀬が続いているところです。

 

2段の小さな滝。左上は、水路から落ちる滝です。

 

さらに上流の小さな滝と早瀬。左は水路です。

 

岩は溶結凝灰岩です。右上に、堰からの流れが見えます。

 

右岸にある石積みの水路。

 

水路から落ちる滝。

 

最上流に石積みの堰があります。

 

右岸から見た石積みの堰。石を積んだだけなのに、洪水でよく壊れないものです。

 

堰と右岸の水路。

滝や早瀬の音を聞くと、暑さを忘れます。

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