鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

重富島津家墓地と御石山

2009-02-27 | 史跡
2月24日に紹介した、姶良町の石橋の近くにある史跡を紹介します。


橋は、石橋の紹隆寺橋です。
この橋を渡ったところに、越前(重富)島津家墓地があります。


越前島津家墓地。
ここには、越前島津家の菩提寺であった紹隆寺がありましたが、廃仏毀釈で廃寺となり、墓地だけが残りました。


墓地内にある招魂石。
この碑は、明治10年の西南戦争に重富から従軍し、戦死した人の霊を慰めるため、明治12年に建立されました。
重富からの従軍者は166名、戦死者は61名です。


重富漁港近くの、祗園橋の近くにある御石山の石碑です。
案内板によると、この碑の由来は次のとおりです。

豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、島津歳久は病気を理由にこれを拒みました。
そこへ梅北国兼の乱が起こり、反乱軍の中に歳久の家臣が多くいたため、秀吉の怒りを買い、兄義久は秀吉から歳久の首を差し出すよう命じられました。
歳久は、鹿児島から領地の宮之城へ行く途中、追手に追われて自害し、ここで遺体を清められ、首は肥前名護屋城の秀吉に届けられました。

親子、兄弟で殺しあわなければならなかった戦国時代は悲惨でしたね。
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山桜咲く

2009-02-25 | 植物
鹿児島では、山桜が咲き始めました。
山の中腹に点在して、ぼおっとかすんで咲いています。
例年、鹿児島の山桜が咲くのは、3月中旬から下旬です。
最も早いといわれる、喜入の渕田坂の山桜が咲くのが、3月上旬です(おととしは、3月11日に写真を撮っています)。
それに比べると、今年の山桜は、咲き始めが20日くらい早いです。


加治木町日木山の、国道10号の上の斜面に咲いている山桜。


2月に異常に暖かい日があったりして、地球温暖化の影響を感じます。

(撮影日:2月24日)
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岩剣橋他

2009-02-24 | 石橋
姶良町の石橋を紹介します。


重富小学校のやや北西に岩剣神社があり、その境内に岩剣橋が架かっています。


上流から見た岩剣橋。
 橋長:4.45m
 幅員:2.6m
 架設年代:幕末頃
川は、思川の支流の岩剣川です。
普段は、水が流れていません。


岩剣神社。
背後の山は、岩剣城跡の山です。


岩剣川の少し下流にある第二奥山花橋で、下流から見たものです。
 橋長:4.5 5m
 幅員:2.8m
 架設年代:不詳


さらに岩剣川を下り、県道麓重富停車場線に架かっている狩川橋です。
下流から見たもので、橋は拡幅されています。
 橋長:5.3m
 幅員:5.3m
 架設年代:不詳


狩川橋のすぐ下流で狩川に合流し、その少し下流に紹隆寺橋があります。
下流から見たものです。
 橋長:8.65m
 幅員:3.25m
 架設年代:明治初期
橋の右に、越前(重富)島津家墓地があります。


姶良町脇元の、重富漁港近くにある祇園橋です。
水路に架かっています。
 橋長:3.15m
 幅員:2.5m
 架設年代:不詳
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ムラサキケマン他

2009-02-22 | 植物
春本番にはまだ時間がありますが、野原の花はもう咲き始めています。
そんな草花を集めてみました。


ムラサキケマン(紫華鬘)ケシ科
長さ2cmくらいの、赤紫の房状の花がたくさんついています。
華鬘は、仏殿の欄間などの装飾具のことだそうです。


コハコベ(小はこべ)ナデシコ科
コハコベとミドリハコベを合わせてハコベと言い、春の七草の一つです。


タネツケバナ(種浸け花)アブラナ科
水辺に咲いていました。
種籾を水に浸けて、苗代の準備をする頃に咲くことから名前が来ています。


オドリコソウ(踊り子草)シソ科
花の形が、笠をかぶった踊り子に似ていることから付けられた名です。


フキノトウ(蕗の薹)キク科
新芽は、てんぷらや蕗味噌にすると、ほろ苦くておいしいですね。


マムシグサ(蝮草)サトイモ科
ほんと、新芽はマムシにそっくりで、山で出会うと気持ちのいいものではありません。


フウトウカズラ(風藤葛)コショウ科
海岸近くの岩場に生えていました。
南方系の植物で、実は辛くないそうです。
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桜島昭和火口

2009-02-21 | 風景
先日、浅間山噴火のニュースがありましたが、同じ日、桜島昭和火口も噴火し、ニュースになりました。
桜島は、南岳に変わり、最近昭和火口の活動が活発になっています。
白い水蒸気は、毎日のように噴出しています。


鹿児島市から見た桜島。
昭和火口は、南岳の東斜面にあります。
このため、鹿児島市から見ると、南岳と昭和火口は重なっており、南岳の向こう側斜面に昭和火口があることになります。
写真で、白い水蒸気が上がっているのが南岳の位置ですが、実際には昭和火口から上がっています。


前の写真と反対側の、垂水から見た桜島です。
左上が南岳、その少し下の白い水蒸気が上がっているところが昭和火口です。


さらに近づいて、桜島に渡り、昭和火口の麓から撮影したものです。
斜面に昭和火口が口を開け、周りに水蒸気が立ち込めています。
ときおり、ここから高い噴煙を上げます。
まさに火の島、桜島です。
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精矛神社

2009-02-19 | 史跡
島津家の殿様の中でも、17代島津義弘は幕末の名君島津斉彬の次くらい有名です
秀吉の朝鮮出兵のときの活躍や、関が原の戦いでの敵中突破(島津の退き口)は、今に至るまで語り継がれています。
妙円寺参りや加治木のクモ合戦は、義弘ゆかりの祭りです。
義弘は、1619年、85歳で没するまでの12年間を加治木で暮らしました。


加治木町日木山に島津義弘を祀る精矛(くわしほこ)神社があります。
日木山川左岸で、日豊本線のやや北です。
ここに、石造りの史跡がいろいろありますので見ていきましょう。


丸に十の字の石灯籠。

鳳山和尚が、文禄・慶長の役のとき、朝鮮から持ち帰った石臼と手水鉢があります。
略奪ですね。


石臼。


手水鉢。
下に丸い穴が開いているものは初めて見ました。


小さいながら、石橋もあります。


唐獅子。
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滝之神浄水場

2009-02-17 | 史跡
土木学会の近代土木遺産に選定されている、滝之神浄水場を紹介します。


浄水場遠景。
場所は、鹿児島市吉野町の稲荷川左岸にあります。
滝之神バス停と、雀ケ宮バス停の中間から、川に下りる道があり、ここを下ったところです。


近景。
施設には立ち入れないため、近くの道路から撮影したものです。
この施設は、鹿児島市水道局の滝之神水源地第一浄水場です。
昭和11年建設の石造り水道施設で、今も現役です。
重厚な雰囲気が漂っています。


遠くからアップで撮影したものですが、石造りの門でしょうか。
最初の写真の、芝生広場の奥にあります。
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隼人塚

2009-02-15 | 史跡
霧島市隼人町に隼人塚があります。
日豊本線隼人駅のやや鹿児島寄りで、線路の東です。


隼人塚公園。
向こうに見える山並みは霧島の山で、右端が高千穂峰。
左の影の所に石塔があります。


石塔と、これを四隅で取り囲む石像(四天王像)。
隼人塚の建立は平安時代後期で、反乱のとき殺された熊襲・隼人の霊が祟りをなしたので、その霊を慰めるためと伝えられています。
隼人塚は、大正10年3月3日、国の史跡に指定されました。


向かって右の石像。


向かって左の石像。


与謝野晶子の歌碑。
 隼人塚 
 夕立はやく御空より 
 馳せくだる日に 
 見るべきものぞ
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からいもでんぷん団子

2009-02-13 | 食べ物
種子島の郷土料理に、からいもでんぷん(いもんせん)団子があり、子供のころよく食べました。
懐かしくなって作ってみることにしました。
でんぷんは市販されていますが、どうせ作るなら本格的に、でんぷん作りからやりました。
種子島から送ってきた安納芋があったので、これで作りました。


芋の皮をむき、チップ状にして、水を加えジューサーにかけます。
ジューサーがないときは、おろし器でもいいです。


布でこします。


こした液体状の芋。
このまま数時間置いて、でんぷんを沈殿させます。


上澄み液を捨てると、容器の底に白いでんぷんが沈殿しています。
天日で乾かすと、さらさらの粉状のでんぷんになります。


でんぷん団子を作るには、粉に水を加え、よくかき回して、油をひいたフライパンで揚げます。
味は付けません。


からいもでんぷん団子の完成です。
切り分けて、醤油をかけて食べます。

食感は、弾力性ともちもち感があり、でんぷん特有のとろみもあります。
元のさつまいもとは食感も味も変化しており、味付けはしていないにもかかわらず、素朴で微妙な風味があります。
小腹がすいたときのおやつにいいです。
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日木山川の菜の花ロード

2009-02-11 | 風景
加治木町の日木山川沿いに菜の花ロードがあります。


国道10号の橋から、日木山川の上流を見る。
地元の方々が丹念に植えた菜の花が、川の右岸に数百mにわたって咲いています。


道路の両側に菜の花が並び、今満開を迎えています。
立春を過ぎて日差しが明るくなり、春本番ももうすぐです。
左上の尖った山は、加治木のシンボル蔵王岳(153.7m)。


前の写真と反対側の、上流から見た菜の花ロード。

子供のころ、菜の花畑がいっぱいでしたが、菜種油を採るためのものでした。
最近あちこちに植えているのは観賞用で、それとは種類が違うそうです。
菜の花は、日本人の郷愁をそそるものがありますね。
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