鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

網掛川源流を訪ねて(4)龍門滝

2014-04-30 | 源流を訪ねて

今回は、龍門(りゅうもん)滝を訪ねます。

 

日本の滝百選の龍門滝です。

 

滝見台から見た龍門滝。

 高さ:46m

 幅:43m

 

近景。

かつて中国の人が「漢土の龍門の瀑を見るがごとし」と賞したことから、この名前がつけられました。

 

滝見観音です。

 

龍門滝の右岸側に龍門司坂(たつもんじざか)があります。

 

龍門司坂は、江戸時代の主要街道「大口筋」の一部で、1635年に造られました。全長1500mですが、このうち487mが当時のまま残されています。

西南戦争では、薩摩軍兵士がこの坂を通って熊本へ向かいました。

 

龍門滝の上にある展望台から加治木の町を見下ろします。手前の大きな建物は龍門滝温泉。

 

展望台から、龍門滝の落ち口が少し見えます。

 

龍門滝の上流の早瀬です。

 

前の写真の上流に見える川せみの滝です。

この上流に、石橋の金山橋があるので、次回訪ねます。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

網掛川源流を訪ねて(3)

2014-04-28 | 源流を訪ねて

網掛川と宇曽木川の合流地点から、網掛川本流を上流へ行きます。

 

春日橋から上流を望む。右は加治木中学校、橋は国道10号の橋です。

 

春日橋の右岸に春日神社があるので寄りました。

 

鳥居の前の仁王像。阿像のみで、吽像はありません。廃仏毀釈で、破壊されたのでしょう。

 

春日神社社殿。クスノキの新緑がきれいでした。

 

境内の手水鉢。天明六年(1786年)九月吉日の文字が刻まれています。

 

龍門橋を下流から見る。

 

龍門橋から下流を望む。橋は九州自動車道の橋です。

 

龍門橋から上流を望む。

 

さらに上流へ行き、龍泉橋から上流を見たものです。左の建物は龍門滝温泉です。

正面の山に、日本の滝百選の龍門滝があるので、次回訪ねます。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

網掛川源流を訪ねて(2)

2014-04-26 | 源流を訪ねて

JR線の橋から上流へ行きます。

 

堰が見えました。

 

堰で二人が何かしていました。漁でしょうか。

 

下流右岸から見た堰。

 

堰の上流にはネットが張られています。漁のためのものでしょうか。

 

堰の上流にある田中大橋です。

 

田中大橋から上流を望む。

 

千鳥橋を下流から見たものです。

 

千鳥橋から上流を望む。右が網掛川本流、左が宇曽木川です。

 

千鳥橋の左岸のたもとに田の神があります。

左に宇曽木川に架かる橋が見えます。

 

珍しく、鉄製の家に入っています。

 

白粉をして口紅をつけ、両手でメシゲを持っています。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

網掛川源流を訪ねて(1)

2014-04-24 | 源流を訪ねて

網掛川は、霧島市溝辺町を源流とし、姶良市加治木町の錦江湾に注ぐ川です。

龍門滝や石橋の金山橋など、見どころが多いです。川沿いの風景や史跡などを見ていきます。

 

網掛川河口を望む。正面は桜島ですが、かすんでいます。

 

国道10号の網掛橋を下流から見たものです。

向こうに見えるとがった山は蔵王岳。

 

網掛橋左岸のたもとにある恵比寿神祠です。

一石で大きな祠を、もう一石で屋根を造り、これを重ねた溝造です。神殿は屋根の勾配が優美な「流れ造り」です。明治中頃、加治木の石工によって造られたと考えられています。

 

内部に祭られている恵比寿様。

 

隣にある石灯籠。

 

網掛橋右岸にある網掛地蔵。

昔、漁師が網掛川で漁をしていると、網に重いものがかかり、引き揚げるとお地蔵さんでした。これを川のほとりに安置しました。

その後、島津家久が加治木から鹿児島に移り、網掛地蔵も天文館の近くに移されました。そこが、現在「地蔵角」と言われているところです。

 

網掛橋から上流を望む。

 

錦江橋を下流から見たものです。

 

錦江橋から上流を望む。

 

前の写真の上流に見えるJR日豊本線の田中橋です。

この付近は、まだ川幅も広く、ゆったりした流れです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

穴川橋

2014-04-22 | 石橋

さつま町宮之城の穴川橋は、これまでも紹介しましたが、再訪しました。

 

右岸から見た穴川橋。現在は、人道橋になっています。

 

上流右岸より見る。

 橋長:44.1m

 幅員:4.71m

 架設年代:大正9年

 

上流左岸より。川は川内川の支流の穴川です。

 

上流河床より見る。

この道は、江戸時代以前より、宮之城から横川、大口に通じる重要な道路でした。

 

上流右岸側の河床より。

明治3年に初めて木橋が架かり、明治8年に石橋に架け替えられましたが、大正9年、現在の3連アーチ橋に架け替えられました。

 

 

下流左岸より。

鶴田ダム建設に伴い、拡幅補強工事が行われ、現在に至っています。

 

下流右岸より。

県内に現存している3連石橋はわずか4橋で、これは北薩唯一の3連橋です。

 

下流の現道橋より見る。

 

下流の河床より見る。

鹿児島の名石橋の一つといっていいでしょう。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入佐の田の神他

2014-04-20 | 田の神

田の神を2体紹介します。

 

鹿児島市入佐町にある、入佐の田の神です。入佐バス停から南に行った山中にあります。

田んぼから離れた山中にある田の神は珍しいです。

 

大きな石の上に乗っており、背後にも大きな石があります。

 

シキを被り、右手にメシゲ、左手にスリコギを持った立像です。造立は1727年で、鹿児島県指定文化財です。

 

後姿は陽石の形をしており、子孫繁栄や豊作を願ったものだと考えられます。

この田の神は、大正初め、タノカンオットイにあいました。オットイとは盗むことです。同じ郡内にあることが分かり、先方に掛け合って返してもらいました。

 

日置市東市来町湯之元にある、湯之元の田の神です。住宅地の道路脇にあります。

 

道路から見ると、後ろを向いています。

 

正面より見る。田の神舞型の田の神で、造立は1739年です。

これも、鹿児島県指定文化財です。

 

シキを被り、右手のメシゲはシキの上に乗せ、左手に椀を持っています。

顔は微笑んでおり、表情豊かです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒトツバタゴ他

2014-04-18 | 植物

ヒトツバタゴは、以前はあまり見かけませんでしたが、最近よく見かけるようになりました。

鹿児島市では、街路樹としてあちこちに植えられています。

 

街路樹のヒトツバタゴ(モクセイ科)。

同じモクセイ科のトネリコ(別名タゴ)に似ているそうです。

 

雪のような白い花がたくさん咲いています。

別名「ナンジャモンジャ」といいますが、「何じゃ」 「物じゃ」という対話からつけられたということです。

 

ヒトツバタゴのアップ。リボンのような花びらです。

 

マルバウツギ(丸葉空木、ユキノシタ科)

別名ツクシウツギです。

 

白い花が密集して咲いています。

 

ハクサンボク(白山木、スイカズラ科)

 

ハクサンボクのアップ。

星型の小さな花です。秋に、赤い実がなります。

 

コデマリ(小手鞠、バラ科)

小さな花が集まって、一つの花のように丸まっています。小さな手鞠とはよくつけたものです。

 

コデマリのアップ。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

止上神社と隼人塚

2014-04-16 | 史跡

鹿児島のパワースポット、霧島市国分重久の止上(とがみ)神社を紹介します。

県道都城隼人線の止上バス停の東にあります。

 

止上神社遠景。背後の尾群山を御神体としています。

 

赤い鳥居をくぐると、また鳥居があり、その向こうの両側に祠があります。

 

参道の右にある二つの祠。

 

左にも祠があります。

 

龍の頭の手水鉢です。

 

隣にも、小さな龍の手水鉢があります。

 

止上神社拝殿。

祭神は、コノハナサクヤヒメ、トヨタマヒメなど6人です。旧正月24日に、べぶ(牛)祭りが行われます。

 

豪華な朱塗りの本殿。

 

止上神社の南に隼人塚があります。止上神社は正面の山裾です。

 

隼人塚は、720年の隼人の反乱で殺された人の霊を慰めるために建てられました。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柊野のイチイガシ

2014-04-14 | 巨樹・古木

さつま町柊野のイチイガシを紹介します。

柊野小学校の南に、うずらというバス停があり、その近くにあります。

 

イチイガシ(一位樫、ブナ科)の全容。

樫の中で最も大きくなります。和名は最良の樫という意味です。

 幹周り:9m

 樹高:25m

 樹齢:800年

 

上部。幹は途中で折れ、その下から枝が張り出しています。

 

下部。幹に穴が開いています。

 

幹の穴です。

 

穴を反対から見たものです。幹の空洞に孟宗竹が侵入し、上に突き抜けています。

 

幹はごわごわしています。ここにも孟宗竹が進入していますが、枯れています。

 

 

根元。お酒が供えられています。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石垣集落

2014-04-12 | 風景

南九州市頴娃町の石垣集落を散策しました。

 

右の坂が、お蔵ん坂。坂を登ったところに蔵があったことからこう呼ばれています。

 

前の写真に見える古い家です。空き家になっています。

 

お蔵ん坂を登ります。

 

坂の上から見た石垣集落。かつて、豪商の家があった町です。

 

石垣川に架かる灘見橋から上流を望む。

 

石垣川の右岸にある光栄寺。石積みの護岸がきれいです。

 

灘見橋の右岸に、古い灘見橋の立派な親柱が残っています。古い灘見橋は昭和7年に架橋されました。

向こうが現在の灘見橋です。

 

近くにある戸柱自然公園。景色のいい海岸で、開聞岳が望めます。

 

開聞岳と、一番左が頴娃町のシンボル大野岳。

 

戸柱神社です。

 

八坂神社。社殿はなく、石碑と石像があるだけです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする