鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

万之瀬川源流を訪ねて(8)

2009-01-31 | 源流を訪ねて
川辺ダムから上流に行って鹿児島市に入り、しばらく川を遡ったところに、稚児の滝があります。
川沿いの道路脇に看板が出ています。


稚児の滝遠景。
向かって右の、岩が浸食されているところにも滝がありますが、このときは水量が少なく、流れていませんでした。


向かって左の、稚児の滝近景。
高さ4~5mで、溶結凝灰岩を流れ落ちています。


稚児の滝のやや上流左岸にある立神(478m)。


鹿児島市錫山近くの、県道鹿児島加世田線の北です。
狭い谷沿いに水田があり、万之瀬川はコンクリートの水路となります。


さらに上流に行くと、水田脇の自然の小川となります。


水田がなくなり、川に沿って進むことが難しくなりました。
小さな滝がありました。
万之瀬川源流を訪ねる旅は、ここまでとします。
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万之瀬川源流を訪ねて(7)

2009-01-29 | 源流を訪ねて
岩屋公園を上流に行くと、川辺ダムがあります。


川辺ダム本体。
 型式:重力式コンクリートダム
 堤高:53.5m
 堤頂長147m


川辺ダムから下流を見る。


川辺ダムの貯水池。


貯水池の上流部とそこに架かる橋。


前の橋のさらに上流にある橋から下流を見たもの。
この付近もまだ貯水池が続いています。


さらに上流に行くと岩屋大橋があり、そこから下流を見たものです。
この付近は深い渓谷になっており、橋から渓谷を見下ろしています。


同じ橋から、上流を見たもの。
向かって左(右岸側)に道路があり、右に万之瀬川が流れ、川幅は小さくなります。
源流はもう近いです。
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万之瀬川源流を訪ねて(6)

2009-01-28 | 源流を訪ねて
川辺町の清水の湧水から少し上流にいくと、清水の磨崖仏がある岩屋公園があります。
下流側の入口から入ってみましょう。


入口を入ったところにある橋です。
下流から見たもので、石橋に見えますが、コンクリートに石板を貼り付けたものだそうです。


橋を渡って上流を見たもの。
川の右岸に、溶結凝灰岩からなる高さ20mの崖があり、ここに磨崖仏が彫られています。
この磨崖仏は、平安時代の終わりから明治時代にかけて彫られたもので、線刻が多いのが特徴です。
鹿児島県の文化財に指定されています。

磨崖仏をいくつか見ていきましょう。


大五輪塔。
日本一の大きさで、彫刻されたのは平安時代の終わりか鎌倉時代の初めと考えられています。


三大宝きょう印塔。
鎌倉時代後期の1296年3月13日に彫刻されました。


月輪大梵字。
もともと5字が彫られていましたが、2つが落ちて3字残っています。


磨崖仏のある崖を上流から見たもの。
崖の右側に見えるのが月輪大梵字です。


明水園と桜の屋形。


明水園に架かる石橋。


公園内にある二連水車。


公園の上流部にある木製アーチ橋。
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万之瀬川源流を訪ねて(5)

2009-01-25 | 源流を訪ねて
万之瀬川源流を訪ねる旅の後半です。
川辺から上流を目指します。


川辺の町に架かる広瀬橋と堰。
右に魚道が見えます。


広瀬橋から上流を望む。
ここには、5月、こいのぼりが川を横断して泳ぎます。


広瀬橋上流右岸にある水門。


水門の上にある、堰堤改造記念碑。


川辺の町から少し上流に行くと、川の右岸に清水小学校があり、その近くに清水の湧水があります。
日本名水百選(最近、新名水百選が選ばれたが、そちらではなく古いほう)に選定されている湧水です。
シラス台地の崖下から、1日6000トンの水が湧いています。
どうしてこのような豊富な水が湧くかというと・・・
シラスが堆積する前、谷地形だったところが、地下水の通り道となり、そこが崖下に現れて大量の湧水が発生するのです。
シラスで濾過されて、水質もよくなります。


湧水の隣にある水元神社。


神社の横にある薩摩塔。
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姶良カルデラ

2009-01-24 | 水辺の風景
カルデラは、火山が陥没してできた地形で、阿蘇カルデラが世界最大級のカルデラとして有名です。
南九州にも4つの大きなカルデラがあります。
北から、加久藤カルデラ(加久藤盆地(えびの市など))、姶良カルデラ、阿多カルデラ(鹿児島湾出口)、鬼界カルデラ(硫黄島付近)です。

姶良カルデラは、錦江湾の奥を形成するカルデラです。
約2万5千年前、ここにあった火山が噴火し、大量のシラスを堆積させました。
その跡が陥没し、そこに海水が浸入し、桜島がカルデラの南壁付近に隆起して、今の形になりました。
姶良カルデラを見てみましょう。


鹿児島市の国道10号から錦江湾奥を望む。
カルデラを南西から見ています。


前の写真と反対側の、福山の町からカルデラを見る。


前の写真から、笠之原台地に登る途中の高台から見たカルデラ。
ここから見る錦江湾奥は丸い湖のようで、カルデラらしさがわかります。

以上の写真は、3枚の写真を写真合成ソフトで繋いだものです。


姶良町脇元の、国道10号沿いの崖。
急な崖が続いていますが、カルデラ壁です。
このようなカルデラ壁は、大雨のとき土石流が発生しやすいです。
平成5年の鹿児島豪雨災害のとき、鹿児島市竜ヶ水で土石流が発生し、列車や車の人の動きが取れなくなりました。
そのときの救出の様子は、NHKのプロジェクトXで紹介されました。
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紅葉と桜

2009-01-22 | 植物
奄美大島に行ってきました。
奄美大島に、冬はありません。
今の季節、まだ秋の風情が残っています。


山肌に見られる紅葉。
思いがけず、この時期に紅葉見物ができました。


ハゼノキ(櫨の木)の鮮やかな赤い葉。
実も付いています。

一方、もう春がやってきています。

満開に咲いたヒカンザクラ。


ヒカンザクラの花のアップ。


春爛漫。
アブラナ科の花が満開に咲いていました。
♪なのはなばたけに~ いりひうすれ~


綿毛。

秋と春が同居する奄美大島です。
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川蝉の滝・蛍の滝

2009-01-20 | 水辺の風景
1月1日に、加治木町にある金山橋と板井出の滝を紹介しましたが、その少し下流に、川蝉の滝と蛍の滝があります。
川沿いの道路に案内板があるので、これに従って行きます。
河床に下りる道はよく整備されています。


川蝉の滝。
川は網掛川です。
高さ1mくらいで、滝ともいえないようなものですが、中央に岩があり、両側から水が落ちています。
カワセミが、翼を広げた姿に見立てたのでしょうか。


川蝉の滝の上流から上流を見る。
この付近は、雲水峡という渓谷になっています。
上流に見えるのが蛍の滝。


蛍の滝遠景。
3列に落ちていますが、渇水期で水量はあまり多くありませんでした。


蛍の滝近景。
高さ3mくらいです。

なお、この上流にも同じ高さくらいの滝があるようですが、道がなく、行きませんでした。
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加治木島津家屋形の跡

2009-01-18 | 史跡
加治木町にある、島津家の屋形跡を紹介します。
場所は、加治木高校があるところです。
島津義弘は、慶長12年(1607年)、姶良町の重富平松城(1月4日に紹介)からここに移って城を構えました。
高い石垣や天守閣を持たない、屋形造りの建物です。
島津義弘は、この城で没しました。


加治木高校の隣にある屋形跡。
神社は護国神社です。


屋形跡の石垣。
整然と整形された石垣が続いています。


屋形跡にある石橋。


前の石橋を横から見たもの。
池に架かる桁橋ですが、水はありません。


屋形跡にある手水鉢。


隣にある柁城(だじょう)小学校。
門が城跡らしい雰囲気です。


屋形跡から少し南に行き、線路を渡ったところに、曽木家の門があります。
この門は、茅葺きの武家門で、薩摩藩特有の腕木門と呼ばれる貴重なものだそうです。
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単位

2009-01-16 | エッセイ
ニュートン、パスカル、キュリー。
これらは有名な科学者の名であるが、単位の呼称にもなっている。
何の単位かわかりますか。

まずはキュリー。
ラジウム(放射能)を発見したキュリー夫妻に因んで、放射能の単位である。
「1キュリーは、1秒間当たりの放射性核種の崩壊数が370億個あるときをいい、ラジウム1グラムの放射能にほぼ相当する」

ニュートンは、万有引力を発見したニュートンに因んで力の単位である。
「1ニュートンは、1キログラムの物体に働いて、毎秒毎秒1メートルの加速度を生じさせる力」
具体的にどれくらいの力か想像できますか。
1ニュートンは、約100グラムの物体を持ったときに感じる力である。

パスカルは、水圧に関する法則を発見したパスカルに因んで圧力の単位。
「1パスカルは、1平方メートル当たり1ニュートンの力が作用するときの圧力」
気象用語で、気圧の大きさとしてヘクトパスカル(ヘクトは100のこと)が使われる。
以前は、ミリバールが使われていたが、1ミリバールは1ヘクトパスカルに相当する。
このため、「北北西の風、980ヘクトパスカル・・・」
と、単位が変わっただけで数字は以前と変わらない。

私も、何か新しい単位を創造したい。
男女の愛の強さの単位を「ラブ」とし、
「1ラブは、1メートル離れたとき、1キロニュートンの力で引き合う愛情度と定義する」
というのはどうだろう。
テレビのワイドショーで「あのカップルの愛情度は、現在5ラブ・・・」というように使えばわかりやすい。
もっとも、最初5ラブもあったものが、やがて0ラブとなり、別れるときはマイナス5ラブとなる、というようにはかないものであるが・・・
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万之瀬川源流を訪ねて(4)

2009-01-14 | 源流を訪ねて
こせ渓谷を後にして、県道を上流へ行きます。
再び平野となります。


こせ渓谷の上流にある堰。
2回目に紹介した発電所に導水する堰と思われます。


堰の上流にある、万之瀬川第一水管橋。
その上流に隣接するのが、越ケ原橋。


越ケ原橋から、下流の堰を見たもの。
左の建物は、九州電力の建物。


さらに上流に行くと、川辺の町があります。
これは、町の下流にある轟橋で、右が上流です。


轟橋から上流を望む。
河床に、岩盤が露出しています。


さらに上流に行くと、合流地点があります。
向かって左が万之瀬川本流、右が麓川です。
麓川を遡ると、知覧に行きます。


合流地点の左岸に、飯倉神社があるので、立ち寄って見ましょう。
ここに、県の文化財(天然記念物)に指定されている川辺の大クスがあります。
鳥居の右に見えるのが大クスです。


川辺の大クス。
 樹高:25m
 幹周り:16m
 樹齢:約1200年
落雷で木が3つに裂け、そのうち一つが枯れたため、2本の木に見えます。

ここで、この「万之瀬川源流を訪ねて」を一休みし、後半はまた後で紹介します。
後半で、源流にたどり着きます。
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