鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

人形岩

2007-07-31 | 風景
薩摩川内市西方の海岸に人形岩という岩があります。


国道3号線から眺めた人形岩遠景。
左端が人形岩。


人形岩近景。

親子の人形のように見えます。
この岩にはいろいろな伝説があるようです。
海で亡くなった母親が、父子に会うためにできた岩である、というのもその一つです。

岩は集塊岩という岩石からできています。
台風の大波にも崩れずによく残っているものです。
東シナ海に沈む夕日の逆光で見る人形岩は美しいそうです。
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八代海

2007-07-29 | 水辺の風景
昨日紹介した野間の関跡から北西へ少し行くと出水市米ノ津の海岸に出ます。
その海岸から北西を眺めた風景で、海は八代海(不知火海)です。


波穏やかな内海が広がっており、天草の島々が見えます。
ここからは長島や獅子島が見え、その向こうに天草(下島)があります。

不知火海は水俣病が発生した海ですが、県境を挟んで隣が水俣であり、水俣病はここ出水でも発生しました。
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野間の関跡

2007-07-28 | 史跡
出水市の北、熊本県との県境に近いところに野間の関跡があります。
関所が設けられたのは、関が原の戦いの1600年頃とされています。
藩政時代の領地外への街道は出水、大口、高岡の3筋で、中でもこの出水が最も重要な街道でした。
厳しい取調べが行なわれ、高山彦九郎、頼山陽等の入国に苦労した記録が残っています。


この関所の西に米之津港があり、舟で出入りする人を取り調べる米之津番所がありました。


当時の面影を残すものにこの井戸があります。
井戸は埋められておらず、水が溜まっています。
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宮之城下流の川内川

2007-07-26 | 水辺の風景
一昨日紹介した川内川の轟の瀬を少し下ると、宮之城の市街地です。
これは、市街地を少し下ったところの川内川の風景です。


下流から上流を眺めたものです。
両側から山が迫り、川幅が急に狭くなっています。
洪水時には水位がかなり上昇するものと思われ、樹木が生えていない地帯が厚くあります。

昨年の宮之城市街地における川内川の氾濫は、轟の瀬付近で河床に岩盤が露出して河床が高いこと、この付近の河床が狭窄部で水位が上昇しやすいことに原因があるのでしょうか(よくわかりませんが)。
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穴川橋

2007-07-25 | 石橋
昨日紹介した川内川の轟の瀬は、川内川と穴川が合流する付近にあります。
合流地点よりすぐ上流の穴川に石橋の穴川橋があります。


上流から見た穴川橋。


下流から見た穴川橋。
欄干の下にゴミが付着しているのは、昨年7月の豪雨時のものだと思われます。

この橋の諸元は次のとおりです。
 橋長   44.1m
 幅    4.71m
 支間数  3連アーチ
 架設年代 大正9年

鶴田ダム建設に伴い、大きな荷物を運搬するため拡幅工事が行われ、橋の上部(道路部)は上記の幅より大きくなっています。

3連アーチの石橋は、鹿児島県で4基現存するのみであり、北薩では唯一の3連橋です。
現在は車の通行はできず、人道橋となっています。
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轟の瀬

2007-07-24 | 水辺の風景

鹿児島県一の大河、川内川は各地でいろいろな表情を見せます。
緩やかな流れ、急流、滝、瀬・・・

その中でも轟の瀬は宮之城市街地の少し上流にあり、河床に岩盤が露出する奇観を呈しています。
ここは、江戸時代末期、岩盤を切り開いて水の流れを変え、舟路を作った景勝の地です。


下流から眺めた轟の瀬。
橋はとどろ大橋。


とどろ大橋の下から下流を眺めたもの。

与謝野鉄幹と晶子が詠んだ歌です。

 さかしまに落ちつと見ればほがらかに轟の早瀬わが船すべる 寛
 轟きの瀬は川の火ぞ少年はつぶてとなりて焔に遊ぶ 晶子

轟の瀬の少し下流、宮之城市街地付近では、平成18年7月の豪雨で川内川が氾濫し、宮之城の町に大きな被害をもたらしました。

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尾木場の棚田

2007-07-22 | 風景
日置市東市来町尾木場に棚田があります。
県道郷戸市来線の郷戸付近から山道を北に行くと、尾木場の集落に着きます。
「こんな高いところに水田があるのかな」と思うような山あいの集落です。


尾木場の棚田。
段々に石を積んだ田んぼが上まで続いています。


上から見た棚田。
田植えが終わって瑞々しい青田が広がっていました。


標高の高いところなので大きな川はありません。
水の確保に苦労するのでしょう。このような溜池がいくつもあります。


開墾記念碑。
案内板によると、野上休右エ門という人が、明治21年、30歳で父からわずかな水田を受け継いで以来45年間、開墾を続けて作り上げたものだそうです。


水田の一角にめだかの学校があります。
子供たちに自然や農業とのふれあいをさせるための場所です。
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ヤブミョウガ

2007-07-21 | 植物
ヤブミョウガ(藪茗荷、ツユクサ科)の花です。


やや湿ったモウソウチクの林の中に咲いていました。
葉がミョウガに似ていることから、この名がついていますが、ミョウガはショウガ科で、ヤブミョウガはツユクサ科でありミョウガの仲間ではありません。

50~60cmの細い茎が伸び、ここから放射状に白い花が付いています。
薄暗い林地で、純白の花が目を引きます。
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竹山と俣川洲

2007-07-20 | 風景
種子島に行く途中の高速船から、鹿児島湾の出口付近の右側を見るとこの風景が見えます。


右の二こぶラクダのような山が指宿市山川にある竹山です。
標高202mの山で、マグマの通り道が冷えて固まり、周囲が侵食されてできたもので、火山岩頸(かざんがんけい)と言います。

その左にある海上に突き出た岩峰が俣川洲(またごし)で、標高4.4mの岩です。
その背後には薩摩富士と呼ばれる開聞岳(標高924m)がかすんで見えます。
この付近は、いろいろな火山地形が見られるところです。
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住吉漁港のアコウ

2007-07-19 | 植物
種子島の住吉漁港にあるガジュマル防潮林は以前紹介しましたが、樹齢が古く樹勢が衰えているため、現在は防潮林としての役割はあまりありません。

このすぐ近くの海岸にアコウの並木があり、こちらは若々しく勢いのある木で、防潮林としての役目を果たしています。


アコウの防潮林。
集落はアコウの左にあり、潮の害から守っています。


アコウの木に囲まれて恵比須神社があります。
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