鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

立山かくれ念仏洞

2010-05-31 | 史跡
南九州市知覧町立山にある、立山かくれ念仏洞を紹介します。
霜出小学校の南西にあります。


正面突き当たりに、洞の入口があります。


かくれ念仏洞の碑。
江戸時代、一向宗(浄土真宗)は弾圧されたため、信者はこの洞(がま)に入って信仰を続けました。


入口。
扉が閉まっていますが、自由に入ることが出来ます。
中に入ると、電気が点灯します。


入口の階段。
壁が白いのは、シラスをモルタルで補強しているためです。


内部。
ここにこもって、念仏を唱えたんですね。


壁に掘られた空間に安置されている観音像。


観音像のアップ。


実測図。
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池辺中の田の神他

2010-05-30 | 田の神
田の神を4体紹介します。


南さつま市金峰町池辺中にある、池辺中の田の神です。
広い田園地帯の中にあります。


右手にクワ、左手にメシゲを持っています。
メシゲは多くの田の神が持っていますが、クワは珍しいです。
享保5年(1720年)8月の建立です。



同じ金峰町の池辺門前にある、池辺門前の田の神です。
田んぼを向いて建っています。


いかにも素朴な田の神です。



南さつま市知覧町厚地にある田の神です。
頭にシキを被り、田んぼを向いて建っています。


シキの一部と腕が欠けています。



同じ厚地にある厚地下の田の神です。
他のいろいろな碑と一緒にあります。


頭が取れています。
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歌の背景

2010-05-28 | エッセイ
赤い靴
♪赤い靴はいてた 女の子 
 異人さんに つれられて 行っちゃった

何となく謎めいて、ちょっと怖い歌である。
この歌は、実話に基づいたものだそうだ。
女の子は、静岡県日本平生まれの岩崎きみちゃん。
お母さんは、きみちゃんのお父さんを亡くして再婚していたが、北海道留寿都へ入植することになった。
当時3歳の幼いきみちゃんを、厳しい北海道の開拓へ連れて行けないので、宣教師夫婦に養子に出した。
その後、開拓に失敗し札幌の新聞社に勤めていたご主人と親交のあった野口雨情が、この話を聞いて詩を書いた。
「お子さんは、宣教師と外国へ行き、幸せに暮らしていますよ」との思いを込めて・・・

ところが、きみちゃんは外国へ行っていなかった。
結核にかかり外国へ行く体力がないため、宣教師は東京麻生のキリスト教の孤児院にきみちゃんを預けて帰国した。
きみちゃんは、生みの親とも育ての親とも生き別れ、9歳の生涯を閉じていたのだった。
幸せ薄い少女だが、こうやって歌になり、皆に愛唱されていることがせめてもの救いだろうか。
日本平、留寿都、麻生、横浜港に銅像があるという。
(注:この話には、異議も唱えられている)


叱られて
♪叱られて 叱られて 
 あの子は町まで お使いに
 この子は坊やを ねんねしな・・・

私はこの歌を、子供が親に叱られる場面だと思っていた。
そうではなく、叱られるのは、子守奉公に出された年端もいかない姐やなのである。
それは2番の歌詞でわかる。

♪叱られて 叱られて
 口には出さねど 目になみだ
 二人のお里は あの山を
 超えてあなたの 花の村
 ほんに花見は いつのこと
雇い主に叱られ、泣きながら山の向こうの実家を懐かしく思う歌なのである。


里の秋
♪静かな静かな 里の秋
 お背戸に木の実の 落ちる夜は・・・

静かで、平和で、穏やかな日本の秋を思わせる、しみじみとした歌である。
だが、この歌の背景は、平和でも穏やかでもない。
お父さんは南の島へ戦争に行っているのである。
銃後の守りの家庭である。
♪ああ父さんよ ご無事でと・・・
との祈りもむなしく、お父さんは戦死したかもしれないのである。


北帰行
♪窓は夜露に濡れて
 都すでに遠のく
 北へ帰る旅人ひとり
 涙流れてやまず

私は、都とは東京、北とは北海道のことで、東北地方あたりを走る夜汽車の光景だと思っていた。
この歌の原曲は、満州の旅順高校寮歌で、舞台は中国大陸である。
作詞者の宇田博は、当時旅順高校の生徒で、高校を退学となり奉天の親元へ帰る光景を歌にしたものである。
そういえば、「さらば祖国 愛しき人よ」などという大陸的な歌詞もある。

これらの背景を理解して、歌ったり聴いたりしたら、歌に深みが出るかもしれない。
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沖ケ浜田の手作り黒糖

2010-05-26 | 食べ物
子供の頃、種子島のあちこちで、手作り黒糖を作っていました。
今でも、沖ケ浜田に1軒だけ作っているところがあります。


沖ケ浜田の黒糖作りの様子が、テレビの「満天 青空レストラン」で放送されました。


番組で紹介された手作り黒糖。

この番組を見て、沖ケ浜田の黒糖が欲しくなり、実家の母に頼んで送ってもらいました。

沖ケ浜田の手作り黒糖です。
ミネラルが多く、深い味と甘さの黒糖です。
料理やお菓子にも使います。
5~6パック送ってもらい、ご近所などにもおすそ分けしました。


食べ物ネタをもうひとつ・・・

知人のSさんが、実家(南さつま市大浦)に帰省したからと、こめ飴を持ってきてくれました。
これも手作りです。


蜂蜜のようなこめ飴。
子供の頃、よく舐めていました。
濃密な甘さの水飴で、そのまま舐めるほか、料理に使ってもいいそうです。

作り方
①もち米(またはうるち米)を炊いて、水に浸す。
②麦芽を入れ、糖化してきたら濾す。
③濾した液体を煮詰める。
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亀ケ城跡

2010-05-24 | 史跡
前回紹介した南さつま市金峰町尾下麓にある、亀ケ城跡を訪ねました。


石橋を渡り、階段を上がったところが亀ケ城跡です。


石橋を横から見たもの。
下には池もなく、石橋が必要なところでもないため、一種の飾りではないでしょうか。


亀ケ城跡。
島津家第15代貴久公を祭る亀ケ城神社の境内となっています。


亀ケ城跡の説明看板。


大中公誕生之地の碑。
貴久公はこの城で生まれました。


亀ケ城神社。


神社の前にある両亀石。
貴久公誕生にまつわる秘話を伝える石だそうですが、どんな秘話なのか書いていません。

何日か留守をするので、コメント欄閉じています。
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尾下麓

2010-05-22 | 史跡
南さつま市金峰町の、尾下麓を訪ねました。


金峰町のシンボル、金峯山(636.3m)の西にあります。


道の駅きんぽう木花館にある木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の像。
木花咲耶姫は、ここ阿多の地の娘で、そのひ孫が神武天皇だそうです。
いわば、日本を創った母といえる人です。


イヌマキの並木が続く尾下麓の通り。


尾下麓のバス停。


武家門の家がありました。


ここには、石柱の門が・・・


近くにある南方神社。
右がクスノキ、左がイチョウです。


南方神社社殿。
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ハナウド他

2010-05-20 | 植物
近くの野山で見かけた植物です。


ハナウド(花独活)セリ科
先端に、小さな白い花が密集しています。
若葉は食用になるそうです。


ハナミョウガ(花茗荷)ショウガ科
葉や茎はミョウガに似ています。


ハナミョウガの実。
去年の12月に撮影したものです。


キショウブ(黄菖蒲)アヤメ科
湿地に野生化していました。


トキワツユクサ(常磐露草)ツユクサ科
葉はツユクサに似ていますが、花が白いです。


クサイチゴの実 (草苺)バラ科
甘くておいしいイチゴです。
たくさん採れたらジャムにします。


ヘビイチゴの実 (蛇苺)バラ科
食べられません。
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池之河内橋他

2010-05-18 | 石橋
知覧の石橋を3つ紹介します。


県道谷山知覧線の池之河内バス停の近くにある、池之河内橋です。
上流に堰があり、アーチの中に堰から落ちる滝が見えます。
 橋長:8.35m
 幅員:2.8m
 架設年代:大正時代


橋の下流にも堰があり、滝になっています。
二つの滝の間に石橋があります。



池之河内橋の少し上流にある向江橋で、上流から見たものです。
 幅員:2.9m
 架設年代:明治19年


下流から見た内部。
上下流はコルゲートで拡幅されており、中央部が石橋となっています。



県道知覧喜入線の脇に、万寿水という湧水があります。
名水らしく、水を汲みに来ている人がいました。


湧水の下流側です。
県道を横断して水路があります。


この水路に架かる桁橋の内部です。
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白木神社

2010-05-16 | 史跡
鹿児島県の有形文化財に指定されている、伊佐市大口の白木神社を紹介します。
国道447号沿いの白木地区にあります。


神社入口にある仁王像。


右の仁王像は、頭と腕が取れています。


境内から見た白木神社。


白木神社本殿。
立派なかやぶきの建物です。
もともと白木山長福寺という寺の観音堂でしたが、廃仏毀釈のとき観音堂を神社と言いくるめ、破壊されず残りました。
1408年の建立で、鹿児島県で数少ない中世仏教建造物です。


側面。


手水鉢。


境内に、エビネの群落があります。
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バラのアーチ

2010-05-14 | 植物
我が家の庭に咲いている花です。


玄関のバラのアーチ。
左右に色違いの同じ種類のバラを植えているのですが、土壌の違いか左は成長が遅く、右のバラが伸びています。


この下を通ると、いい香りがします。


柵に這わせているイチゴの花です。
実が熟れたら、ジャムにします。


ニオイバンマツリ(匂い蕃茉莉)
茉莉はジャスミンのことですが、ジャスミンの仲間ではなくナス科です。


アロエの花です。


アマリリス。
この花を見ると、
♪しらべはアマリリス・・・
というメロディーが浮かびます。


アジサイが咲き始めました。
梅雨が近いです。
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