鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

霧島池めぐり(その2)

2006-08-31 | 水辺の風景
六観音堂から不動池をめざして歩く。
勾配のほとんどないコースで、ブナやモミの大木に囲まれて森林浴をしながら歩く。


モミの大木。向こうに頂上が平らな甑岳が見える。

やがて正面に韓国岳が見えてくる。
ここから見える韓国岳は、火口壁が爆発で飛ばされ、大きく割れている。
右側が山頂(1700m)で、霧島で一番高い山である。


右側に不動池(水深9m)が見えてきた。
不動池は県道の脇にあり、霧島で最も手軽に見ることのできる池である。


不動池のほとりは、ノリウツギの大群落となっていた。



ノリウツギ。霧島の夏を代表する花である。
樹液から糊ができるためノリウツギの名がついたそうだ。

えびの高原を歩くと、出発点の駐車場に到着する。

レストセンター横に足湯があるので、ここで足の疲れを取るのがいいだろう。
ゆっくり休憩しながら歩いて3時間のトレッキングだった。
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霧島池めぐり(その1)

2006-08-30 | 水辺の風景
夫婦で霧島の池めぐりコースを散策してきました。
池めぐりは、百紫池、六観音御池、不動池の3つの池を回るコースで、アップダウンが
あまりないため、トレッキングといったほうがいいでしょう。
登山はどうも、という人でも手軽に霧島の自然を満喫できるコースです。

えびの高原駐車場から、百紫池をめざして歩く。
早速、ニホンジカの親子が歓迎してくれた。
ここの鹿は、観光客がえさを与えるため、人慣れしており人に近づいてくるが、
本当は野生の鹿にえさをやってはいけない。


アカマツ林の緩い坂道を登ると分岐点があり、右が百紫池のほとり、左は白鳥山に行く。
見晴らしのよい白鳥山をめざして登る。


白鳥山から、百紫池と韓国岳を望む。
百紫池は、昔天然のスケートリンクがあったが、今はやっていない。
下流側にコンクリートの堰があり、人造湖といったほうがよい。
これがなければ、池がないかあっても小さいものだろう。
白鳥山から、六観音堂をめざして下っていく。

右側に六観音御池が見えてきた。

六観音御池は水深14mで、酸性水のためコバルトブルーをした神秘的な池である。
霧島の池で最も美しいといわれている。

池のほとりに六観音堂(豊受神社)がある。


近くには樹齢五百数十年の杉の大木が何本もある。
六観音参りのときに植えたものだそうだ。
ここで昼食をとって休憩した。

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トウガン

2006-08-29 | 食べ物
種子島の妻の実家から新米、時計草とトウガンが送られてきました。
これがそのトウガンです。長さ40cmくらいあります。



トウガンの中華風炒め物にしました。
・トウガン、ニンニク、エビ、ホタテ、イカを油でいためる。
・水を加え、中華スープの元で味をつける。
・香り付けに醤油を少量たらす。
・水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり。



トウガンは柔らかく、味は淡白です。
スイカの皮を煮たら(食べたことはありませんが)、こんな味になるのでは、といった食感です。
「今夜はどうしてもトウガンが食べたい」という強い欲求の沸く食べ物ではありませんが、
気がついたら一夏2~3回は食べていた、という食べ物です。
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オクラの花

2006-08-28 | 植物
夏野菜のひとつにオクラがあります。
生のまま輪切りにして、醤油をかけて食べるサラダが代表的な食べ方ですが、
味噌汁の具にしたり、炒め物の材料にしたりします。
ネバネバ感が独特の味を引き出します。

これはオクラの花です。
真ん中が濃紺で、5枚の黄色の花びらが少しづつ重なって咲いています。
実の地味な印象に比べて派手な花です。
ハイビスカスに似ていると思ったら、どちらもアオイ科の花だそうです。
近所の畑に咲いていました。

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地鶏の刺身

2006-08-27 | 食べ物
鹿児島の田舎を車で走っていると、地面に放し飼いにしている鶏を見かけることが
あります。
地鶏です。鹿児島は宮崎とともに地鶏の産地です。
地鶏には、生育80日以上とか、そのうち何日は地面で飼うこととか、細かい定義があって、
これに合ったものしか地鶏と呼べないそうです。
しっかり運動をしているため、ブロイラーに比べて身がしまっており、深い味のある鶏です。

食べ方は、焼き鳥(炭火焼)のほか、刺身で食べます。
コリコリとした食感にねっちりした味が加わり、なかなかおいしい刺身です。
子供のころ、種子島では鶏を生で食べる習慣がなく、初めて鹿児島で地鶏の刺身を
出されたときは、少し抵抗がありましたが、すぐに慣れおいしく食べるようになりました。


地鶏の刺身。生姜醤油で食べるとおいしい。
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ゴンズイの実

2006-08-26 | 植物
今の時期、枝いっぱいに赤い実をつけた木があります。
ゴンズイです。

この派手な赤色は遠くからでも目立ちます。
近寄ってみると、真っ赤な実が枝いっぱいについています。
この赤いのは殻で、やがて殻がはじけて中から光沢のある黒い種が顔を
のぞかせます。

ゴンズイの意味にはいろいろあるようですが、役に立たないもの、という意味が
あるようです。
用材として役に立たない、ということらしいです。
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ヘチマ

2006-08-25 | 食べ物
よその人は、ヘチマを食べるというとびっくりする人もいるのですが、鹿児島では
ヘチマを食べます。
もちろん大きくなったヘチマは固くて筋があって食べられませんが、若い柔らかな
ヘチマを食べるのです。
食べ方は、ゴーヤチャンプルのように、豚肉や豆腐と味噌味でいためるのがおいしいですが、
味噌汁の具に入れたり、煮たものにポン酢や酢味噌をかけて食べてもいいです。
味にくせはなく、少しトロッとした食感があります。


ヘチマを煮たところ。種があるが柔らかいので、そのまま食べる。

ところでヘチマの語源を知っていますか。
イトウリ(糸瓜、繊維があるから)→なまってトウリ→トはいろは歌で、
ヘとチの間にあるからヘチ間ウリ→ヘチマ
というのを読んだことがあります。
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クサギの花

2006-08-24 | 植物
これはクサギの花です。
クサギは臭木と書くように、葉に独特の臭いにおいがあります。
花は、5枚の白くて小さい花弁が広がり、花を支える付け根の部分は赤い色を
しています。
花の香りは葉と異なり、甘酸っぱい香りがほんのりと匂います。


ところで、新緑の頃、このクサギの新芽を食べるのです。
全国でクサギを食べる地域は限られているようですが、種子島では食べています。
味噌汁の具に入れたり、豆腐といためたりして食べます。

味は、くさいというより苦味があります。
子供の頃は、こんな苦いもののどこがおいしいのかわかりませんでしたが、
大人になるとこのほろ苦い味をおいしいと感ずるようになりました。
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シンテッポウユリ

2006-08-23 | 植物
真夏のこの時期、道路脇にユリの花がたくさん咲いています。


花の形状は、テッポウユリにそっくりですが、テッポウユリに比べて花と葉が少し小さいようです。
調べると、シンテッポウユリという外来種らしいです。

タカサゴユリという台湾原産のユリと、テッポウユリの交配種ということです。
ユリは普通球根で増えますが、これは種で増えるため、繁殖力が旺盛だそうです。
そういえば、以前はあまり見なかったが、近年よく目にするようになった気がします。
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ホヤ

2006-08-22 | 食べ物
今回は、鹿児島の食ではなく、東北の食です。
近くのスーパーにホヤが売られていたので、懐かしくて買いました。
宮城県仙台市に住んでいたことがあり、三陸の海の幸はよく食べました。
中でもホヤはよく食べました。



ホヤは、東北地方の海、特に三陸海岸で取れる楕円形をした長さ15cm位の生物です。
色は赤っぽく、表面にイボイボの突起がついており、いかにもグロテスクな形状です。
パイナップルに似ていることから、海のパイナップルと呼ばれています。
少し硬い皮をむくと、中身はオレンジ色の柔らかな肉と汁があります。
写真は中身を取り出して身を切ったところです。

食べ方は、酢の物が一般的です。
生のまま、ワカメやキューリと一緒に酢の物にして食べます。
味がまたなんともいえない独特の味で、舌や鼻にツーンと刺激がくるような生臭い
臭いと味です。

この臭いと味は好きな人と嫌いな人がはっきり分かれるらしく、東北地方の人でも
嫌いだという人が何人もいました。
妻も、最初は料理するのに抵抗がありましたが、やがて慣れ、夫婦で食べるようになりました。
酒の肴にするとおいしいです。
今でも、店でホヤを見つけると買って食べています。
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