10年以上前、長女が高校に入学した時、お祝いにパソコンを買ってあげた。
たちまちインターネットに夢中になり、ホームページを立ち上げた。
当時、インターネット人口は今ほど多くなく、高校生が個人でホームページを立ち上げることもあまりない時で、時代の先端を行っていると思った。
1年生の夏休み、宿題のレポートを作成したが、それを見て驚いた。
高校生のレポートといえば、図書館で調べ、手書きの文章というイメージだったが、「O-157について」というワープロで書かれたそのレポートは、病理学用語を駆使して解説した詳細なもので、高校1年生のレポートとは思えなかった。
何のことはない。
インターネットの記事をコピーし、つなぎ合わせて文章を作った、いわゆるコピペ(コピーアンドペースト)なのであった。
今、大学生のレポートにコピペが多いと問題になっているが、そんなことなど話題にもならない時だった。
そういう意味でも、時代の先端を行っていたのであった。