薩摩川内市の天辰寺前(あまたつてらまえ)古墳を紹介します。
天辰町の住宅地の中に小高い丘があり、この上に古墳があります。
平成20(2008)年6月27日、区画整理事業の工事中に、偶然石室が発見されました。
丘の上の古墳。直径27~28m、高さ3mの円墳です。右は石室のレプリカです。
石室は覆われていて見ることができません。
石室のレプリカ。
イモガイ製腕輪を身に着けた壮年女性人骨1体と、副葬品の銅鏡、刀子(とうす)が出土しました。身分の高い女性だったと思われます。
石室を覆っていた長さ1.3m、幅1m、重さ700kgの安山岩の天井石です。
この古墳は、今から約1500年前(古墳時代中期)のものです。
古墳の上から川内川と、向こうに川内の町が見えます。当時は、もっとよく川内川が見えたでしょう。
中央の小高い山は碇山城跡です。
向こうの山の上に、寺山いこいの広場があります。
丘の下に久木原神社があります。元は古墳の横にありましたが、ここに移設しました。
久木原神社。
天辰の石塔です。町内の石塔の一部をここに移設しました。
層塔です。
仏像が2体刻まれた石塔。