メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『セカンド・コーラス』

2008-03-01 22:16:36 | 映画
『セカンド・コーラス』~SECOND CHORUS(1940)
監督:ヘンリー・C・ポッター
出演:フレッド・アステア, ポーレット・ゴダード, アーティ・ショウ, バージェス・メレディス ほか

はぁ~~~~~と、思わずハートマーク入りの長ーーい溜息が漏れる、
まさに今の気持ちにピッタリとくる素晴らしい逸品でした。
去年あたりからビッグバンドものを聴く機会がある度に、実はずっとクラリネットの魅力に参っていたんだよね。
バンバンも以前のアルバムに入っていたし。
しかもっ!冒頭にアステアがペットで吹いた(実際は有名ミュージシャンの吹き替え)曲は、
バンバンの定番でもある♪Sweet Sue, Just You!!!
スイートな、ほんとうにスイートな、メロディにうっとり

ライバル心丸出しのアステアとメルディスが競ってヒロインをゲットしようと、
彼女の勤めている事務職をクビにさせてまでバンドのマネージャーにしたり、
自宅の窓から夜中に2人して不法侵入して恋敵を追い出そうとしたりするやり方が
あまりに強引すぎて、いまなら立派なストーカー行為で捕まるくらいなんだけど、
当時チャップリン夫人だったヒロイン役のゴダードは今作で共演したメレディスと
その後再婚したなんて後日談つきv
映画では失態ばかりだったけど、実際に彼女のハートを掴んだのは彼のほうだったのねw
メレディスのどこか移民っぽい風貌といい、ドタバタ加減がマルクスBros.映画みたい。

自分の役で出演してるアーティ・ショウはスウィングジャズ界の巨人らしい。
ウルトラ級の美女ばかりと結婚・離婚を繰り返して浮名を流した奇人でもあった、
と特典の紹介には書いてある。とってもハンサムだし、なんといってもあんなに甘く
素晴らしい音を奏でられたら、どんな女性でもコロっと参ってしまうことだろう。
クラリネットの音色は木管楽器ゆえのあったかさと、可愛さがあるなぁ!
ジャズはまだ不勉強で、楽曲やミュージシャン、作詞・作曲者も知らない事が多いけど、
こうしてアステア出演作を始めとするミュージカル映画を観ることで、いろんな本物に触れることができて嬉しいかぎり。
バンドマン界のいろんな厳しい事情も見え隠れしてるしねw

アステアがヒロインに甘く歌うプロポーズの曲もステキ。
Love of My Life てゆうのかな?

僕の永遠の恋人になって欲しい
いつまでも いついつまでも
僕のそばで僕をみていて欲しい
間違ってたら正しておくれ
一緒に夢を分かち合おう
豊かなときも 貧しいときも
人生は回転木馬さ 君が必要なんだ
心からそういえるよ
君もいつかそれが分かると思う
君の星占いに愚かな僕のスペースがあって欲しいと願うよ
そうすれば僕の夢が叶うのさ
僕が愛するのは君だけさ

アステアの歌手としての実力も素晴らしいってことが分かる。
欧米のストレートで押しの強いクドキ方にはドキドキするし。
タクトをまるでステッキのように使って指揮をしながら見事なタップダンスを披露するラストシーンは圧巻
クラシック映画はこんな風にココロがポカポカあったまって、豊かになる滋養たっぷり!


この珠玉の名作もワンコインで???/驚

コメント (2)

『DEATH NOTE(前編)』

2008-03-01 16:50:08 | 映画
『DEATH NOTE(前編)』(2006)
監督:金子修介 脚本:大石哲也
出演者:藤原竜也、松山ケンイチ、瀬戸朝香、香椎由宇、細川茂樹、戸田恵梨香、中村獅童、藤村俊二、鹿賀丈史 ほか

漫画『DEATH NOTE』をとうとう読み終えてしまった。。
最期の対決の前でいったん読むのをやめて、時間稼ぎのために?ロフトの片付けまでしてしまったし。
こうゆう時ほど家事ってはかどるv すっかり春めいているから、春ものも出してみた。
貸してくれた派遣仲間のコがうっかり結末を話してしまうという事故もあったけど
こうして読み終えてしまうと、、、さみしい、、、

その傷心を埋めるべく、実写版映画を借りて観た。。。うぅーーーーーーーーん。。。
こっちを先に観たらふつーに楽しめただろうけど、原作のイメージが強いだけに
1本の映画に分かりやすくまとめるために、原作と変えた演出の部分がいちいち気になる。
それだけ漫画の世界を映像化して、観るファン全てを納得させるのは至難の業ってことだね。

キャストに関して言えば、L役の松山くんは噂どおり、かなりイメージに近い。
一方、ライト役の藤原くんは、原作だともうちょっと線の細いコがいいのでは?
でも、天才にして、皆を欺く主人公となれば、藤原くんの確かな演技力が必要だ。
ライトの父役の鹿賀もなんだか・・・舞台俳優の仰々しさが感じられるってゆうか。
一番ぴったりだと思ったのは、国分太一似の青山草太さん(天然なごませ担当の松田刑事役
それから、犯人役でいきなりカヲルさんが出てきた時は思わず笑ってしまった/爆

死神リュークはCG。これを特撮とかで撮ったら面白かったのにねw
マンガをそのまま立体化した感じで逆に新鮮味が少ない。中村獅童の声は意外としっくりハマってる。
実は、リュークはこの漫画でわたしが1番好きなキャラw
深刻な話なのに、時々あの耳まで裂けた口と見開きっぱなしの眼の表情が笑える場面が多々あるんだよね。

今作は前編で、まだ後編があるのね。一応気になるから2本観ておこうっと。
近所のレンタル屋さんでは、話題の劇場公開映画に関連して同監督や同俳優、似たような作品を特集して並べてある。
今作も『L change ~』関連作として平棚に並べられてた。
どっちかといえば、TVアニメ化されたほうが原作に近いかも。そっちも要チェック。

こうして、TVアニメ化、実写映画化、ほかにもゲームソフト化、CD、関連本も多数出て、
ひとつのマンガがヒットすれば、それに乗っかったもので一体どれだけの利益が上がるのか?
映画は前編・後編で観客動員数もハンパなかったらしいし、2作合計の興行収入が80億円て!
いまさらながら、一番騒がれてた当時、何もひっかからず、今回漫画を貸してもらって
初めて知ったのがフシギなくらい/苦笑
まあ、もともとリアルタイムで流行ってるど真ん中ものは避けて通る習性があるんだけど。
本編以外の関連ものも追うほどじゃないな。

コメント